GIGABYTEから製品レベルのサンプル

AMDの未発表チップセット「790FX」を搭載するというマザーボードの展示が開始された。GIGABYTEの「GA-MA790FX-DQ6」という製品で、サンプルの展示を行っているのはTSUKUMO eX.。価格や発売時期などは未定となっているが、パッケージやマニュアルもしっかりしており、実際の製品レベルにかなり近いものと思われる。

TSUKUMO eX.にて展示されている「GA-MA790FX-DQ6」

製品パッケージ。このまま販売されてもおかしくない感じ

箱には「Phenom」対応を表すロゴも

HyperTransport 3.0、PCI Express 2.0に対応?

マニュアルなどの記載によると、チップセットはノースブリッジが「790FX」、サウスブリッジが「SB600」となるようだ。790FXは、これまでコードネーム「RD790」と呼ばれていたチップセットだと思われるが、790FXという名称で製品が出てきたのは初めて。先週は、ASUSの「M3A32-MVP DELUXE」も展示されたばかりで、いよいよ発売が近づいてきた印象だ。

マニュアルのブロックダイアグラム

GA-MA790FX-DQ6は、AMDの次世代CPU「Phenom」に対応するほか、HyperTransport 3.0、PCI Express 2.0をサポートするという。基板上にはPCI Express x16形状のスロットが4つ設けられているが、2スロット使用時には帯域はx16、4スロット使用時にはそれぞれがx8となるようだ。そのほか、PCI Express x1が1スロット、PCIが2スロットも用意されている。

PCI Express x16形状のスロットが4つ並ぶ

バックパネルI/O。IEEE1394、eSATAも

製品名に「DQ6」とあることから、この製品がハイエンドモデルとなることが分かるが、同社のSocket AM2向けのラインナップで「DQ6」が付くマザーボードは初めてで、TSUKUMO eX.のPOPにも「AMDもついにDQ6!」と記載されていた。Intel向けの「GA-X38-DQ6」と同様に、オール固体コンデンサ、「Silent-Pipe」、「6-Quad」などの機能を備える。

HGSTの省電力型HDDが登場

HGSTから、250GBプラッタを採用した3.5インチHDD「Deskstar P7K500」シリーズが新登場。入荷したのは容量500GB(16MBキャッシュ)の「HDP725050GLA360」と250GB(8MBキャッシュ)の「HDP725025GLA380」で、インタフェースはどちらもSATA。価格はそれぞれ、15,000円前後と8,500円前後。

HGSTの「Deskstar P7K500」シリーズ。第2世代の垂直磁気記録により、250GBプラッタを実現した

この製品の特徴は、従来製品に比べて消費電力を最大40%も低減したことだ。同社の2.5インチHDD「Travelstar」シリーズで培われた省電力技術が応用されているということで、アイドル時、アクティブ時ともに消費電力は下がっている。ちなみに、500GBモデルはアイドル時4.8W、アクティブ時8.2W、250GBモデルは同3.6W、6.4Wとなっている。

ブルーレイ書き込み対応のドライブ

バッファローから、ブルーレイディスク(BD)の書き込みとHD DVDの読み込みに対応したDVDドライブが発売となっている。日立LGデータストレージ製のドライブ「GGW-H20N」を搭載したもので、外付け型の「BRHC-6316U2」と内蔵型の「BRHC-6316FBS-BK」。T-ZONE PC DIY SHOPでの価格は、それぞれ64,800円と59,800円となっている。

外付け型の「BRHC-6316U2」。取材時に内蔵型は売り切れだった

ブルーレイディスクの書き込み(最大6倍速)に対応している

インタフェースは、外付け型がUSB2.0、内蔵型がSATA。従来のDVD-RAM/DVD±R/RWに加え、ブルーレイディスクの書き込みにも対応したのが特徴で、書き込み速度はBD-R(1層)が6倍速、BD-R(2層)が4倍速、BD-RE(1層/2層)が2倍速となる。当初、9月下旬の出荷を予定していたが、部材調達遅延のために発売が遅れていた。