Fink Projectは26日、Mac OS X向けUNIX汎用アプリケーション導入機構「Fink」が、Mac OS X 10.5(Leopard)に対応したと発表した。コンパイル済のバイナリパッケージは整備されていないが、サーバ上にはLeopard用のディレクトリツリーが用意されている。

FinkのLeopard対応は、手動でアップデートを実行(コマンド「fink selfupdate」を実行)することで行われる。アップデートの実行には、管理用ユーティリティの最新版(fink-0.27.7)とXcode 3.0が必要。アップデートは10.4から10.5のみサポートされ、現時点では10.3から10.5はサポートされない。

Leopard向けのディレクトリツリーでは、Java 1.3およびGCC 3.1 / 3.3のサポートは行われない。これまでパッケージに収録されてきたPerl 5.8.4とPython 2.3、ruby 1.6も採用が見送られることとなり、結果としてこれらに依存する他のパッケージは削除された。

なお、Appleとの秘密保持契約の関係により、現時点ではGNU EmacsやOpenOffice.orgなど多数のパッケージがディレクトリツリーに収録されていない。各種サービスの起動/停止などスーパーサーバとして利用されてきた「SystemStarter」の廃止を受け、SystemStarterに依存するパッケージについてもアップデートの作業が必要となっている。