シャープは、ウォーターオーブンレンジ「ヘルシオ」シリーズの新モデル「AX-2000」「AX-HC4」「AX-HT4」を発表した。発売は9月10日でオープンプライス。推定市場価格はAX-2000が15万円前後、AX-HC4が11万円前後、AX-HT4が8万円前後。

ヘルシオシリーズは、2005年9月に初代モデルが発売されて以来、今回のモデルで4世代目となる。第4世代モデルは、ヘルシオエンジンへのハイパワーヒーターの搭載と密閉度のアップが大きな特徴。

ヘルシオエンジンは、1,350Wのハイパワーとなり、過熱水蒸気の最高温度を、従来の330°Cから340°Cに上昇。過熱水蒸気の体積が増えることにより、庫内に行きわたる速度もアップした。また、庫内の密閉度も、オーブンレンジの2倍ほどに上げられており、庫内の酸素濃度は0.1%にまで下げられている(前モデルでは0.5%)。

酸素濃度の低下により、高温調理を行っても食材の酸化が起こりにくく、さらに、食材に含まれるポリフェノールやビタミンCなどの破壊も減少した。同社が神戸大学院の金沢和樹教授の協力により調査した結果では、300gの焼きリンゴを従来のオーブンで調理すると、ポリフェノールの残存量は7.2mgだったの対して、AX-2000での調理では、約25%多い9.0mgとなったとのことだ。

もちろん、初代モデルから謳われている、減塩/減脂効果もアップしており、例えば、塩鮭を焼いた場合、通常の焼き網だと6.5%しか減らない塩分が、昨年モデルのAX-1000では27.1%減少、さらに今年のAX-2000では30.8%減少したとのことだ。

これらの特徴を生かすかすためのセットメニューも充実。1食で200g以上の野菜を摂れる「野菜たっぷりセット」(AX-2000/HC4に8メニュー)、ヘルシーな「蒸し物セット」(AX-2000に10メニュー)、カロリーを控えめにして食物繊維をたっぷり摂る「低カロリーセット」(AX-2000/HC4に13メニュー)、塩分を控え栄養バランスを考えた「低塩バランスセット」(AX-2000/HC4に9セット)が搭載されている。

庫内容量は、AX-2000が30L、AX-HC4が26L、AX-HT4が20Lとなっており、大容量のAX-2000では、蒸し料理を上下2段で行うことも可能となっている。

大容量と、豊富なセットメニューが特徴の「ヘルシオプロ」(AX-2000)
スタンダードなヘルシオシリーズ「AX-HC4」「AX-HT4」もラインナップ
健康面でも味にもこだわったセットメニューを搭載