カバーマネージャーでアルバムカバーを一気に設定
Amarokで最も便利な機能の1つにカバーマネージャがある。Tools→カバーマネージャで起動するダイアログがそれだ。曲を追加した時点でカバー画像を検索して自動的に表示するようになるわけだが、日本で販売されている楽曲は表示されないことも多い。
ここでも関連情報と同じくロケール機能が用意されている。「Amazonのロケール」を日本に変更してから「未取得のカバーを取得」をクリックしてみよう。日本Amazonからカバーの画像を検索してきて設定がはじまるはずだ。
iTunesでコツコツアルバムカバーを設定していった方も多いんじゃないかと思うが、Amarokだとこれが一発で完了するので便利。
iPodシリーズとの連携もOK
iPodシリーズはただ楽曲データをフラッシュメモリにコピーするだけでは演奏できず、一緒にリスト情報を更新してやらないといけない。Amarokはそうした機能に対応しているのでiPodシリーズの管理にも使える。
Settings→Configure Amarok...で設定ダイアログを起動して「メディアデバイス」を選択する。DBusやhaldが正しく動作しているプラットフォームなら、iPodを接続した段階でここに候補が表示される。そうしたらプラグインを「Apple iPod Media Device」にしてやればいい。
認識されない場合は詳細設定でマウントコマンドとアンマウントコマンドを設定してやればいい。ユーザでそのまま使う場合はユーザからのマウントを許可するようにOS側で適切なパーミッションを設定する。このあたりの機能は最新のOSの方が進んでいるので、できれば最新のディストリビューションを使った方がいい。ここではFreeBSD 7-current + Amarok 1.4.5で動作を確認している。
iPodに入っている楽曲の再生はもちろん、iPodへ楽曲データの転送、iPodに入っているデータの削除なども可能だ。iTunesに代わる管理用アプリケーションとしても使える。
得手と不得手 - iTunesとAmarok
AmarokはiPod以外の周辺デバイスにも対応しているため、そうした周辺デバイスで楽曲データを管理したり、複数の周辺デバイスで楽曲データを共有したい場合にも使える。もちろんPodcastにも対応しているし、Last.fmとも連携できる。ただし今のところ歌詞データをiPodに転送することができない。iPodファームウェアの更新もできない。このためiPodシリーズの機能をフルに発揮したいならiTunesを使うしかない。
しかしiTunesは制限が厳しすぎて使いにくいことがある。これがAmarokだと柔軟に利用できるため、個人で使う分にはAmarokの方が便利なことも多い。複数のプラットフォームを使っている場合はAmarokはお薦めできるプロダクトだ。多目的オーディオプレーヤとしてもお薦めできる。興味がでてきた方はぜひ一度試してみてほしい。選択肢は常に複数あったほうが健全だ。