リンクスインターナショナルは、850W容量のAntec製静音電源「TRUEPOWER Quattro(クワトロ)」を7月7日に発売する。価格はオープンだが、予想実売価格は2万9,800円前後。

850W容量の静音電源「TRUEPOWER Quattro(クワトロ)」。電源ファンは8cm角の回転数自動可変のものが採用されている

耐久性を向上させたモジュラーケーブルは着脱式で、必要なものだけを装着することで筐体内のエアフローを確保できる

TRUEPOWER Quattroは、4つの独立+12V(768W/64A)出力回路と着脱式の電源コネクタを備え、電圧フィードバック回路と±3%の負荷レギュレーションによる安定した電源供給を実現した製品。小型化された電源ファンは8cm角のものが採用され、負荷に応じて回転数を自動調節することにより冷却性能と静音性を両立させている。

電源コネクタは、ATX12V Ver.2.2及びEPS12V Ver.2.91に準拠し、最新のIntel、およびAMDデュアル/クアッドコアCPUやサーバ向けCPUにも対応可能な20/24ピンのメイン電源コネクタ、CPU補助4ピン+12V電源コネクタ(ATX+12V)、CPU補助8ピン+12V電源コネクタ(EPS+12V)がそれぞれ1つずつ用意されている。また、8ピンPCI Express電源対応の6ピン+2ピンPCI Express電源コネクタを2つ備えるほか、モジュラーケーブルを装着することにより6ピンPCI Express電源コネクタを2つ追加してQuad SLIやGeForce 8800 GTXのSLI構成などのハイエンドビデオカードも利用可能だ。ソケットはHDD/SATA用が3つ、PCI Express用ソケットが2つで、接続するモジュラーケーブルの種類と本数によってSATA電源コネクタ、ペリフェラル電源コネクタ、FDD電源コネクタ、6ピンPCI Express電源コネクタ数が変化する。

黒色がHDD/SATA用ソケット、赤色がPCI Express用ソケットだ

HDD/SATA用ソケット用フロッピー/ペリフェラル電源モジュラーケーブル。コネクタ数はペリフェラル電源コネクタ×3、FDD電源コネクタ×1

HDD/SATA用ソケット用ペリフェラル電源モジュラーケーブル。コネクタ数はペリフェラル電源コネクタ×3

HDD/SATA用ソケット用SATA電源モジュラーケーブル。コネクタ数はSATA電源コネクタ×3

HDD/SATA用ソケット用SATA電源モジュラーケーブル。コネクタ数はSATA電源コネクタ×2

PCI Express用ソケット用PCI Express電源モジュラーケーブル。コネクタは6ピンPCI Express電源コネクタ×1

工業用グレードの保護回路も特徴の一つで、OVP(過電圧保護)、SCP(短絡保護)、UVP(電圧不足保護)、OPP(過電力保護)が搭載されている。さらに、米国の安全規格ULやカナダのCUL、ドイツのTUV認定をはじめとしたUL、FCC、CE、C-tick、CCC、CBの安全性認証を取得し、24時間50℃の環境下における定格出力とMTBF(機器やシステムが故障するまでの時間の平均値)8万時間の耐久性が確認されている。

サイズは150(W)×180(D)×86(H)mm、重さは2.6kg。5年間保証のほか、購入日から3年間の部品・修理保証が付属する。また、アクティブPFC、RoHS適合、80PLUS認証を取得している。