5日(ドイツ時間)、Instant-Gridの最新版となる「Instant-Grid 1.0」が公開された。Instant-GridはGlobus Toolkitをベースにして構築されたグリッドプラットフォーム。Knoppixをベースとし、LiveCDの状態で配布されている点に特徴がある。

Instant-GridのLiveCDから起動した1台のPCがInstant-Gridのフロントエンドとして機能する。この1台はPXEのブートサーバとして動作するため、これ以外のグリッドに参加させたいPCは同じネットワークに所属させPXEネットブートで起動すればよい。

1.0では、重要な機能を説明するフラッシュビデオを加えるなどしてビギナーにも扱いやすいように設計された新しいユーザインタフェースの採用が注目される。そのほかではグラフィカルワークフローマネージャGWESの統合などが特徴的。

同アプリケーションの1.0発表はGES 07の開催中に行われた。新機能のデモンストレーションがERAMASのデモバージョン、環境シミュレーションツール、ワークフローに基づいた新しいPOV-Rayレンダファームなどを使って実施されたようだ。