しかしマザーボードが無いっ

Intelの最新Centrino「Santa Rosa」(コードネーム)が正式発表されたが、その構成要素となるCPUのリテール品が発売されている。販売が開始されたのは、新たにFSB 800MHzに対応したモバイル向けCore 2 Duoで、モデルナンバーはT7700(2.40GHz)、T7500(2.20GHz)、T7300(2GHz)、T7100(1.80GHz)の4種類。

価格とsSpecナンバーは以下の通り。

モデル sSpec 店頭価格
T7700 SLA43 68,500円~71,500円前後
T7500 SLA44 42,000円~43,000円前後
T7300 SLA45 31,500円~33,000円前後
T7100 SLA4A 26,500円~27,500円前後

しかし、CPU自体は発売になったものの、現時点で対応するマザーボードやベアボーンがない点には注意が必要。当然ながらほとんど売れていなかったが、具体的な対応製品の情報はまだショップにも入っていないとのことだった。

左が従来のパッケージ、右が新パッケージのCore 2 Duo

これは最上位モデルの「T7700」。FSB 800MHzに対応する

690G対抗のNVIDIA新チップセット

ここまで、売れない製品の話題ばかりになってしまったが、どのショップでも好調な売れ行きを見せているのがSocket AM2の統合グラフィックマザーボードだ。AMD 690Gチップセットの製品については以前お伝えした通りだが、その690G対抗となるNVIDIAのチップセットを搭載する製品がBiostarから登場しており、こちらも人気商品となっている。

Biostarの「TF7050-M2」。マイクロATXの製品だ

チップセットはファンレス。ヒートシンクも小さい

「TF7050-M2」というマイクロATXの製品。チップセットの表記は「GeForce 7050PV + nForce 630a」となっているが、実際にはこれは1チップで、TDP 15Wという省電力性も特徴とされている。価格は1万円弱と、すでに発売されている同社の「TA690G AM2」(690G)と同じ値付けになっているショップが多かった。

グラフィック性能も「690Gと同等」ということで、ショップも「お好みでどうぞ」という状態。TF7050-M2はVGA+HDMI+TV出力という構成で、TA690G AM2のようなDVI出力は装備しないものの、HDMI→DVIの変換コネクタも付属しており、これについては事実上の差はない(TA690G AM2もHDMIとDVIは排他的使用)。

バックパネルI/O。DVIはないが、HDMI→DVIの変換コネクタも付属する

参考までに、これはTA690G AM2のバックパネル。さらにDVIも付いていた

SAPPHIREの廉価版690Gマザー

SAPPHIREの「PE-AM2RS690MH」は、690Gチップセットを搭載するマイクロATXマザーボード。同社からは以前、白い基板を採用した「PI-AM2RS690MHD」が発売されていたが、新製品は付属品などがバッサリ省略されており、この廉価版のような位置づけになっている。価格は10,500円前後。

この製品の基板は白くない

DVIはなく、変換コネクタも付かない

どうでもいいが、製品パッケージ(中央)がとにかく小さい。過去最小クラスという話も

ケーブルが2本だけ付属するが、うまく工夫してピッタリ詰めている。なにもそこまで…