Sun MicrosystemsとCanonicalは19日(米国時間)、同日公開されたUbuntu 7.04に対してJavaテクノロジースタックを提供していることを発表した。同フルスタックによって、Ubuntu 7.04におけるJava開発プラットフォームの構築が容易になる。

両社によって提供されるJavaテクノロジースタックは、主に次のコンポーネントから構成されている。

  • Java SE 6(JDK 6)
  • NetBeans IDE 5.5
  • GlassFish v1(Java EE 5の参照実装)
  • Java DB 10.2(Apache Derbyを基に構築されたデータベース)

同Javaスタックはapt-get(8)やソフトウェア管理ツールを使ってネットワーク経由で簡単にインストールできる。詳細は2007年5月8~11日(米国時間)にサンフランシスコで開催されるJavaOne Conferenceにおいて発表するとしている。

Ubuntu 7.04に対してJava開発プラットフォーム(Java SE 6、NetBeans IDE 5.5、GlassFish v1、Java DB 10.2)を提供したことは同プロジェクトにとって大きな意味を持つ。特にGlassFishにとっては、1つのマイルストーンとも言える。Ubuntuは2005年初頭から急速に台頭し、2007年現在、欧州を中心に最も注目されているLinuxディストリビューションの1つになった。GlassFishやNetBeansがUbuntuに対応したことは、JavaプラットフォームやGlassFishの普及に高影響を及ぼすと予想される。

Sun Microsystemsは2006年にサンフランシスコで開催されたJavaOne ConferenceでDebian、Ubuntu、GentooなどのLinuxへのサポートを表明。今回の発表もこうした流れを組むものと言える。