中国・北京で開催中のIntel Developer Forum(IDF)にて、デスクトップ向けに投入されるIntelの次世代プロセッサ「Penryn」(開発コードネーム)をベンチマークテストできる、プレス向けの特別セッションが催された。テストできたのは、ともに3.33GHzで動作するデスクトップ向けのQuad Core、同Dual Coreという2種類のPenrynプロセッサだ。

ベンチマークセッションの会場。Penrynを搭載するシステムが2機、X6800を搭載するシステムが1機用意されていた

注意いただきたいのは、今回は制限つきのテストだという点。環境はすべてIntelが用意したものである。掲載するスコアはIntelからシートで提供されたデータだ。セッションでは、Intel指定の各ベンチマークにおいてスコアデータと同様の結果が本当にでるのかを、(相当駆け足だったが)こちらの手でソフトウェアを実行して確認している。

複数のプレスに対して同じセッションを何度か開催していたようで、各種制限は、限られた時間の中なるべくスムーズにセッションを進めるための措置とは思うが、さすがにこれをもってPenrynの実力と判断してしまうことは控えたい。ただ、用意された環境においては、セッション中にデータと同様のスコアを確認することはできた。少なくともサンプル段階での性能の一端はお見せできると思う。

それでは、以上の注意点を踏まえ、テスト環境の紹介とベンチマークの結果をお届けしたい。

テスト環境

CPU Penryn Dual Core
(3.33GHz L2-6MB FSB1333MHz)
Penryn Quad core
(3.33GHz L2-12MB FSB1333MHz)
Core 2 Extreme QX6800
(2.93GHz L2-8MB FSB1066MHz)
M/B Intel D975XBX2(Rev.505) ※Penryn動作用の特別版 Intel D975XBX2(Rev.505)
inf Intel Chipset INF 8.1.1.1010
GPU ASUS製 NVIDIA Geforce 8800 GTXカード
GPU driver NVIDIA 100.65 graphics driver
Memory Corsair TWIN2X2048-8500C5 to DDR2 800 5-5-5-15(2×1GB)
HDD Seagate Barracuda 7200.10 320GB
Storage driver Intel Matrix Storage Driver 6.2.1.1002
Power Antec TruePower Trio(650W)
OS Windows Vista Ultimate 32bit(英語版)

CPU-Zで見たQuad CoreのPenryn。24-wayと伝えられていたL2キャッシュが16-wayとなっているが、表示が間違っているらしい。サンプル品のためか、多くの項目がきちんと表示がされていない

こちらはDual CoreのPenryn。動作周波数はQuad Coreと同じと確認できる

一応、テストに利用したCore 2 Extreme QX6800

Penryn搭載テストマシンの内部。D975XBX2のリビジョンは505たが、さらPenryn動作用にいじってあるものだそうだ