実際の操作は簡単で、ACアダプタ、接続ボックスと本体をケーブルで接続すれば起動する。液晶には時刻とW-SIMの電波受信状態が表示される。テンキーで電話番号をプッシュし、「スピーカーホン」のボタンを押せば、相手を呼び出して接続される。機能面では接続回線を選択することが特殊な程度で、一般の電話機や携帯電話とほとんど違いはない。回線がつながったら、そのまま会議に入ることができる(ネットワークサービスを利用する場合は、そのサービスで必要なダイヤル操作が必要)。

操作パネルの液晶部分

バックライト点灯時の液晶部分

テンキー周りは一般的な電話機とほぼ同じ。難しいところほぼないだろう

実際に通話してみたところ、一般電話機のハンズフリーとは違い、本当に普通に会話することができる。一般電話機では、ハンズフリーを利用していると、すぐにそれと分かるくぐもった特徴のある音声になるが、それがなく、非常に明瞭な音声が届く。

いわゆる「ハンズフリーホン」の場合、マイクとスピーカーが両方とも高出力(高感度)設計になっていることが多く、スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまい、エコーがかかってしまったり、ひどい場合には「ハウリング」を起こしてしまうことがある(ハウリング:マイクとスピーカーが音響的にループし、無限に増幅された結果、大きな「ピー」という発信音が出力される。最悪機器破損に至る場合もある)。また、離れた参加者同士が同時に発言した場合にも音が途切れるやすいように感じる(ただし、電話会議網の影響を大きく受ける)。一方「KX-TS745JP」では、こうした点にも十分に留意されており、かなり高品位な回路構成をとっていることが推測できる。

電話会議専用として考えると、およそ12万円という本体価格は、幹部社員の出張旅費と宿泊費、そして移動時間の人件費を考えれば、数回分で償却される程度の金額だ。また、手を止めずに会話しなければならない場所で、明瞭な通話ができ、一般公衆回線でもW-SIMでも使える点を考えれば、決して高くはない電話端末だ。

KX-TS745JPを使う電話会議サービス「AIR-CONFERENCE」

ウィルコムが提供するサービスに電話会議システム「AIR-CONFERENCE」がある。ウィルコムの電話をメインにした電話会議システムである。1回線ごとに会議利用料(21円/分)が掛かるが、ウィルコム定額プランを使うと通話料は無料になる(時間の制約はある)。

一般回線と携帯電話からの参加では東京までの通話料金が必要。また、国際電話での参加はもちろん、他社携帯電話からの参加も可能となっている。会議利用料金は分単位での課金であるが、参加する全端末をウィルコム定額のKX-TS745JPにすれば、時間あたりのコストを大幅に削減できるだろう。

スピーカーホン使用中は時間がカウントする