ポインティングデバイスのためにデュアルスライド機構が搭載されているが、インプットスタイルのギミックは、W-ZERO3やW-ZERO3[es]とほとんど違いはない。しかし、W-ZERO3はQWERTY配列を逆台形に配置しているが、EM・ONEは長方形に配置している。どちらかといえば、Linux Zaurus SL-C3000シリーズのキーボードに似た構成といえる。

インプットスタイル時のキーボード左側アップ。Fnキーとの組み合わせで、キー数の少なさを補うスタンスである。キーボード左上ロゴの下には、スタイラスで押せるリセットスイッチが配置されている

キーボード右側アップ。キーボード右側には、ポインティングデバイスとカーソルボタン/アクションボタンが配置されている

また、キーボードバックライトであるが、W-ZERO3[es]の暖色系のものから、鮮やかな青になっている。真っ暗闇で利用する際は少々目にまぶしいかもしれないが、直線的なデザインとマッチしている配色だ。

なお、キータッチは個人的な好みに大きく左右されること、今回試用したものが量産サンプルであることから評価は控えさせていただくが、一点だけ気になったのは、SPACEキーの構造である。横長(約28mm)のキーだが、いわゆるシーソータイプとなっており、中心部分を押しても入力できない構造となっている。全体的にとても好印象のキータッチであるため、この点が非常に残念であった。製品版で改善されていることを祈るばかりである。

キーボードの配列は一般的なQWERTY配列類似のものとなっているが、少ないキー数のためか、Fnキーやシフトキーとの組み合わせは独自のものが採用されている

暗闇でも操作しやすいように、キーボードバックライトが採用されており、キーの刻印が青色に光る。ただし、メインの刻印およびシフトキーとの組み合わせのみで、Fnキーとの組み合わせに関しては光らない