ソニーは11月20日、ミラーレスタイプのレンズ交換式カメラ新モデル「α7 II」を発表した。発売は12月5日で、価格はオープン。パッケージは本体のみのものがラインナップされ、推定市場価格は190,000円前後となっている(税別)。

「α7 II」(左は「SEL2470Z」装着時、右は「SEL1635Z」装着時)

2013年10月に発表された「α7」シリーズの新モデルで(α7は併売される)、35mmフルサイズセンサーを搭載するミラーレス一眼カメラ。新たに光学式5軸手ブレ補正機能をボディに内蔵する。フルサイズセンサー対応の光学式5軸手ブレ補正機能の搭載は世界初という(2014年11月20日時点)。望遠撮影時に生じやすい角度ブレ(ピッチ、ヨー)、マクロ撮影時などの撮影倍率が大きな場合に目立ちやすいシフトブレ(X軸、Y軸)、動画撮影時に生じやすい回転ブレという5軸手ブレに対して4.5段分の補正効果を発揮する。

様々な軸の手ブレに対応する

撮像面位相差AFとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」も進化。被写体の位置を検出するアルゴリズムが改良されることで、レンズの駆動を最適化し、AFレスポンスが従来比30%高速化した。動体予測AFアルゴリズムも進化しており、従来比約1.5倍の追従性能を実現。また、位相差AFセンサーは117点、コントラストAFは25点が配置され、広いAFカバー範囲で被写体を捉える。

そのほか、有機EL方式の電子ファインダー「XGA OLED Tru-Finder」や、Wi-Fi(無線LAN)接続機能を搭載。電子ファインダーの表示画素数は約235.9万ドット、視野率は100%、倍率は約0.71倍(50mmレンズ、無限遠、視度-1m-1時)だ。NFC(近距離無線通信)機能も搭載するため、対応スマートフォンをかざすだけでWi-Fi接続を行える。なお、ネットワーク上のアプリストア「PlayMemories Camera Apps」で購入したアプリを使って機能を追加することも可能だ。

主な仕様は次の通り。撮像素子は有効約2,430万画素・フルサイズ(35.8×23.9mm)のExmor CMOSセンサーで、マウントはソニーEマウント、画像処理エンジンは「BIONZ X」、対応感度は静止画撮影時がISO100~ISO25600(拡張設定でISO50~ISO25600、マルチショットNRの拡張時で最大ISO51200)、動画撮影時がISO200~ISO25600、シャッター速度は1/8,000~30秒、連写速度(連続撮影Hi時)は約5コマ/秒となっている。

背面のモニターは3型ワイド・約122.9万ドットの液晶方式、記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能。記録形式は静止画がJPEG、RAW、動画がXAVC S、AVCHDとなっている。

本体サイズは約W126.9×D59.7×H95.7mm、質量は約556g(本体のみ)となっている。

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