【レポート】

「将棋電王戦FINAL」開催までに読んでおきたい電王戦ガイド【ソフト編】人間vsコンピュータ最後の戦いへ

1 カスパロフ氏「ミスをしないコンピュータに1勝すれば、人間はまだ負けたことにはならない」

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人間とコンピュータが将棋を舞台に戦う「将棋電王戦」は、いよいよ最終局面へ。最後の団体戦となる「将棋電王戦FINAL」が、3月14日に開幕する。

最後の団体戦となる「将棋電王戦FINAL」3月14日より開幕

「将棋電王戦」は2012年に始まった、プロ棋士とコンピュータとの真剣勝負。2013年の第2回から5対5の団体戦形式になり、これまで開催された3回すべて総合成績でコンピュータが勝利を収めている(棋士の段位は対局当時のもの)。

これまでの「将棋電王戦」

■2012年 第1回
米長邦雄永世棋聖●-○ボンクラーズ

■2013年 第2回
阿部光瑠四段○-●習甦
佐藤慎一四段●-○ponanza
船江恒平五段●-○ツツカナ
塚田泰明九段(引き分け)Puella α
三浦弘行八段●-○GPS将棋

■2014年 第3回
菅井竜也五段●-○習甦
佐藤紳哉六段●-○やねうら王
豊島将之七段○-●YSS
森下 卓九段●-○ツツカナ
屋敷伸之九段●-○ponanza

結果を見ればこれまで人間側も一矢報いてはいるが、全体的にはコンピュータが押している。この状況を人間が打破するか、それともコンピュータの強さが人間を飲み込むか――。

チェスでは1997年に専用コンピュータ「ディープ・ブルー」が当時の世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフを破った。「将棋電王戦」も結果はどうあれ、将来的にそうしたマイルストーンになることは間違いない。今回行われる5局の先手後手を決める振り駒を行った人物は、誰であろうカスパロフ氏だった。そのカスパロフ氏は電王戦の結果に触れ、「ミスをしないコンピュータに5試合のうち1勝すれば、人間の知性はまだ負けたことにはならない」と語っている。だが人間側としては抵抗だけでなく、逆襲を期したいところだ。

その電王戦FINALの開催概要は次の通り。

第1局 3月14日(土)9:30 会場:京都・二条城
▲斎藤慎太郎五段 vs △Apery(第2回将棋電王トーナメント第5位/開発者・平岡拓也)

第2局 3月21日(土)9:30 会場:高知・高知城
△永瀬拓矢六段 vs ▲Selene(第2回将棋電王トーナメント第4位/開発者・西海枝昌彦)

第3局 3月28日(土)9:30 会場:函館・五稜郭
▲稲葉陽七段 vs △やねうら王(第2回将棋電王トーナメント第3位/開発者・磯崎元洋)

第4局 4月 4日(土)9:30 会場:奈良・薬師寺
△村山慈明七段 vs ▲ponanza(第2回将棋電王トーナメント第2位/開発者・山本一成)

第5局 4月11日(土)9:30 会場:東京・将棋会館
▲阿久津主税八段 vs △AWAKE(第2回将棋電王トーナメント第1位/開発者・巨瀬亮一)

今年も昨年と同じく、日本各地を巡っての戦いになる。本記事では主にコンピュータ側からの視点で、これら5局の展望を語っていきたい。人間側については、もうひとつの展望記事「プロ棋士編」を参照していただきたい。

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インデックス

目次
(1) カスパロフ氏「ミスをしないコンピュータに1勝すれば、人間はまだ負けたことにはならない」
(2) 第2回、第3回の出場棋士の平均年齢は30を超えていたが、今回の平均年齢は26
(3) AWAKEは一人のアマチュアに敗れたが、その対コンピュータ戦略が衝撃的だった

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