バッファローのNAS(ネットワーク接続の外付け型HDD)、リンクステーションシリーズの「LS-VL」シリーズは、スマートフォンやタブレットとの連携性が大きな特徴。自宅のLS-VLシリーズに外出先から簡単に接続し、画像/動画/音楽などを再生/参照できるだけでなく、ファイル/フォルダのコピーや削除といった管理も可能だ。そこで、LS-VLシリーズとスマートフォンの連携を中心に、便利さや使い勝手の良さを体験してみた。

試用したのはLS-VLシリーズの1TBモデル「LS-V1.0TL」

■試用機の主な仕様 [容量] 1TB [インタフェース] 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×1、USB 2.0×1 [メディアサーバ] DLNA(DTCP-IP対応)、iTunesサーバ、USBデバイスサーバ、プリントサーバ [その他] BitTorrentクライアント、Time Machine対応(Mac OS X) [本体サイズ/重量] W45×D156×H175mm/約1.1kg [対応OS] Windows XP/Vista/7、Windows Server 2003/2008、Mac OS X 10.3.9/10.4/10.5/10.6/10.7(一部の付属ソフトを除く) [価格] 21,000円(税別)

LS-VLシリーズには、Android端末用の「WebAccess A」、iPhone用の「WebAccess i」、iPad用の「WebAccess i HD」という無料の専用アプリが提供されている。これらのアプリを使うことで、スマートフォン/タブレット端末から自宅に設置したLS-VLシリーズへと、簡単にリモートアクセスできるのだ。一昔前のように、自宅内ルータの面倒な設定は一切いらない(ポートフォワードやダイナミックDNSといったルータ機能を利用した設定も可能)。また、Android端末用には、リンクステーションシリーズのNASを設定できる無料の専用アプリ、「SmartPhone Navigator」も用意されている。

扱えるデータ形式にも制限がなく、画像/動画/音楽といったメディアファイル、仕事で使う文書ファイルやPDFファイルを、いつでもどこからでも参照できる(スマートフォン/タブレット端末で扱える形式に限るが)。LS-VLシリーズを導入することで、自分だけの「パーソナルクラウド」が簡単に手に入るのだ。

LS-V1.0TLとともに試用したのは、NTTドコモのAndroidスマートフォン「GALAXY S II」(写真左)と、バッファローの無線LANルータ「WZR-HP-AG300H」(写真右)

こうした簡単なリモートアクセスを実現しているのは、LS-VLシリーズの「Webアクセス」機能。自宅に設置したLS-VLシリーズをバッファローのNASサーバに登録することで、自宅のLS-VLシリーズに「BuffaloNAS.comネーム」という専用の名前が付けられる(登録時に自由な名前を設定可能)。この名前に対して、上記の専用アプリやWebブラウザでアクセスすると、バッファローのNASサーバを経由して、自宅のLS-VLシリーズへ接続される仕組みだ。なお、自宅のインターネット接続で使用するルータにはUPnP対応が推奨されているが、最近のルータならUPnP対応なので問題ないだろう。

ここでは、Android端末のスマートフォン、NTTドコモの「GALAXY S II」を例に、LS-VLシリーズ(1TBモデルの「LS-V1.0TL」を試用)へリモートアクセスする手順を紹介しよう。設定には「SmartPhone Navigator」アプリ、リモートアクセスには「WebAccess A」を用いる。なお、GALAXY S II以外の端末を使った詳細な設定方法とアクセス方法も、随時掲載していく予定だ。

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