JR西日本は15日、特急「やくも」の新型車両273系を2024年4月6日から運転開始すると発表した。上下各6本の「やくも」で273系を使用し、6月までに新型車両による運行を順次拡大して、全44両の投入する完了する予定だという。

  • 特急「やくも」の新型車両273系。2024年4月6日にデビューする

特急「やくも」の新型車両273系は、国内初という「車上型の制御付自然振り子」により乗り心地を改善。座席の前後間隔を新幹線並みに拡大し、車内Wi-Fiの導入、コンセントの全席設置など、便利な移動と快適な車内を実現する。グループ向け座席「セミコンパートメント」も用意し、大きな窓から車窓風景を楽しめるほか、向かい合える座席構成、フラットにできるシート、大型テーブルと緩やかな仕切りによる適度なプライベート空間とすることで、新しい体験を提供するとしている。

4月6日以降、下り「やくも5・7・11・21・23・27号」(岡山駅9時13分発・10時13分発・12時13分発・17時13分発・18時13分発・20時13分発)、上り「やくも4・6・10・20・22・26号」(出雲市駅5時27分発・6時30分発・8時34分発・13時40分発・14時37分発・16時42分発)の上下各6本を新型車両273系で運転。6月までに273系の運行を順次拡大し、全44両の投入を完了する予定だが、その後も一部列車で381系を使用する場合があるという。

  • 新型車両273系の「セミコンパートメント」とグリーン車、普通車

なお、JR西日本が2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、特急「やくも」は全席指定席となるほか、これまで週末を中心に運転としていた臨時列車6本(上下各3本)を毎日運転とし、岡山~出雲市間で毎日15往復の運転に。一部列車において、岡山駅で新幹線との乗換え時間等を改善し、首都圏および近畿圏と山陰エリアの移動時間短縮、首都圏からの山陰エリア滞在時間の拡大を図る。