JR西日本は27日、岡山・備後エリアに導入した新型車両「Urara」(227系500番代)の運行区間を拡大すると発表した。2024年1月20日以降、現行の運行区間に加え、山陽本線姫路~岡山間、伯備線総社~新見間でも新型車両「Urara」による運行が開始される。

  • 総社駅発着の伯備線の普通列車に使用される「Urara」(227系500番代)。来年1月から新見駅発着の列車にも使用される

新型車両「Urara」は2023年7月22日から運行開始。広島エリア・和歌山エリアで活躍する直流近郊形電車227系をベースに、計101両(2両編成×13編成、3両編成×25編成)を新製する計画とされている。沿線を象徴する「豊穏のピンク(岡山の桃 / 福山のバラ / 尾道の桜)をシンボルカラーとし、太陽の恵みと穏やかさを暖色のグラデーションで表現。車内は転換クロスシートを主体とした座席配置で、出入口付近のスペースを拡大したほか、車内ドア上部に情報表示装置を設置している。

当初の導入線区は岡山・備後エリアの山陽本線岡山~三原間、宇野線(宇野みなと線)茶屋町~宇野間、瀬戸大橋線岡山~児島間、伯備線倉敷~総社間で、一部の普通列車を「Urara」で運行。茶屋町~宇野間では、日中時間帯に「Urara」によるワンマン運転が行われる。伯備線では、日中時間帯に総社駅から岡山方面へ折り返す一部列車で「Urara」を使用している。

  • 茶屋町~宇野間では、日中時間帯に「Urara」によるワンマン運転を実施

2024年1月20日以降、伯備線は総社駅折返しの列車に加え、新見駅から岡山方面へ向かう列車にも「Urara」を使用する予定。山陽本線も現行の運行区間である岡山~三原間に加え、姫路~岡山間でも「Urara」の運行が始まる予定となった。なお、「区間・線区については、今後も順次拡大を予定しています」とのこと。