西武鉄道、東急電鉄、小田急電鉄は26日、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」の授受について、西武鉄道が東急電鉄および小田急電鉄と連携することで合意したと発表した。

  • 東急電鉄は9000系を西武鉄道へ譲渡

「サステナ車両」は、他社から譲受したVVVFインバータ制御車両に対する西武鉄道独自の呼称。3社が連携に合意したことにより、「サステナ車両」として東急電鉄は9000系、小田急電鉄は8000形を西武鉄道へ譲渡する。西武鉄道は池袋線・新宿線など本線系への新造車両導入に加え、支線系(国分寺線や西武秩父線など)へ「サステナ車両」を導入して省エネルギー化を加速し、2030年度までに車両のVVVF化100%達成をめざす。

東急電鉄9000系は1986(昭和61)年に導入された車両。同社で初めて交流モーターを採用し、省エネルギー・省力化を実現した。東横線の主力車両として活躍した後、東京メトロ副都心線との相互直通運転開始を機に大井町線へ転籍している。

  • 小田急電鉄は8000形を西武鉄道へ譲渡

小田急電鉄8000形は1982(昭和57)年に導入された車両。竣工時から高性能車両として回生ブレーキ機能を搭載しており、2003年以降のリニューアル工事によってVVVF化などの省エネルギー化も推進。現在も通勤車両の主力として活躍を続けている。

西武鉄道は今後、2024~2029年度にかけて「サステナ車両」を合計約100両導入する予定。2024年度、第1編成として小田急電鉄8000形が国分寺線で運行開始し、2025年度以降、東急電鉄9000系が多摩川線、多摩湖線、西武秩父線、狭山線で順次運行開始する。

「サステナ車両」の導入効果について、100両導入することで年間約5,700トン(約2,000世帯の年間排出量)のCO2削減を見込んでいる。車両のリユースによるCO2削減効果についても、新車製造時に排出するCO2が約9,400トン(1両あたり約94トン・100両合計)、車両廃棄時に排出するCO2が約70トン(1両あたり約0.7トン・100両合計)削減されると西武鉄道は説明している。