西武鉄道は、安全・安定輸送を担う運行管理システム「SEMTRAC(セムトラック)」を18年ぶりに更新し、9月16日から本運用を開始したと発表した。今回は池袋線系を新システムに更新し、2024年度に新宿線系を更新する予定としている。

  • システム更新後の新しい運行表示盤イメージ

運転司令所の運行表示盤を高性能化し、気象条件による運転規制表示や各駅の監視カメラ映像などを一元的に把握できるよう改良。荒天時と異常時の対応力向上を図った。ディスプレイはより高解像度のものに入れ替え、台数も増やし、表示面積を従来の約1.4倍に拡張した。

運行情報と連携しているホーム自動案内放送も、列車接近時の英語放送を追加したほか、優等列車の途中停車駅の案内や、3~10分の遅れを対象とした遅延情報案内などをできるようにした。

これまで各駅に設置していた制御装置を指令所に集約する方式に変更することで、設備数を大幅に削減。システムの保守効率を向上させている。