アイロボットジャパンは6月8日、同社のロボット掃除機や床拭きロボットが試せるサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」の大きなアップデートを発表しました。お試し可能な製品を拡張したほか、短期間でアイロボット製品を試せる「おためし2週間コース」もお得に。各モデルを一律1,980円で借りられます。また、おためし2週間コースからあんしん継続コースへの変更が簡単になるなど、3つの大きな変更点があります。
ロボット掃除機は「我が家」でもしっかり働いてくれる?
アイロボット社のロボットスマートプランは、2019年6月にスタートしたサブスクリプションサービスです。ロボット掃除機は便利ですが、住環境によっては本来の性能を発揮できないこともあります。そこで「自分の家でもちゃんと動くのか?」 「自宅が本当にキレイになるのか?」を、実際に自宅で使ってみて確認できるのが、このサブスクリプションサービスの特徴です。
標準の「あんしん継続コース」は契約期間が36カ月。3年経過すると、製品の所有権がユーザーに移行し、4年目からは費用がかからなくなります。プラン名に「あんしん」とあるように、有償期間の36カ月間は無償修理の対象など保証が厚いのも特徴。なんと契約開始から1年間は、ユーザーの過失による故障でも無償修理の対象です。
サービススタートから1年後となる2020年には、サービス名を現在の「ロボットスマートプラン+(プラス)」に変更。対象製品のラインナップを増やし、さらに14日間という短期間だけ契約できる「おためし2週間コース」を追加しました。
今回の発表では、このロボットスマートプラン+の内容がさらに充実。まず、ひとつめの変更は、以前から要望があったというルンバのフラッグシップモデル「ルンバ s9+」のラインナップ追加です。これまでs9+はサブスクリプションサービスの対象ではありませんでしたが、あんしん継続コースを利用した85.9%のユーザーが「s9+を体験したい」と回答したことから、新サービスのラインナップに選ばれました。
これにより、あんしん継続コースの対象製品は以下の10モデルとなります。カッコ内は、安心継続コースの月額料金です。
- ルンバ s9+(5,480円)
- ルンバ i7+(4,180 円)
- ルンバ i7(3,080 円)
- ルンバ i3+(3,080 円)
- ルンバ i3(2,180 円)
- ルンバ e5(1,650 円)
- ルンバ 693(980 円)
- ブラーバ ジェット m6(2,180 円)
- ブラーバ 390j(1,650 円)
- ブラーバ ジェット(250 980 円)
ふたつ目の変更点は、コース移行が簡単になったこと。従来は「おためし2週間コース」から「あんしん継続コース」に移行するとき、借りていたロボットを一度返却する必要がありました。正直これは面倒です。同じモデルを使い続けたくても、いったん必ず返却というのはデメリット。
加えて、ルンバの上位モデルは部屋の間取りを学習しますが「せっかく家の間取りを学習したのに不便」という声もあったといいます(返却して次の製品が届くと、学習した家の間取りがクリアされる)。そこで新サービスでは、コース変更時に製品を返却せず、同じロボットを継続使用できるようになりました。しかも同じロボットを使用する場合は、月額料金が10%オフになります。もちろん従来と同じように、一度ロボットを返却して、新しいロボットを選択することも可能です。
最後の変更点は「おためし2週間コース」の価格改定。従来は製品ごとにレンタル料金が異なっていましたが、新サービスではどの製品も一律1,980円で利用可能に。製品によっては、従来と比べて約60%も安く試せるようになりました。おためし2週間コースの対象製品は以下の6モデルです。
- ルンバ i7+
- ルンバ i7
- ルンバ i3+
- ルンバ i3
- ルンバ e5
- ブラーバ ジェット m6
サービス提供するプラットフォームが2社に
ロボットスマートプラン+は、スタート時から家電レンタルサービス「Rentio(レンティオ)」が窓口となっています。2021年4月からは、NTTドコモのデバイスレンタルサービス「kikito」でも、ロボットスマートプラン+を取り扱うようになりました。
新サービスの発表では、両サービスの代表もオンラインにて登壇。ロボットスマートプランの開始以来、3年間サービスを提供したレンティオの代表取締役社長 三輪謙二朗氏は「1年目にご利用いただいたお客さまの声をもとに、2年目にプラン内容と価格改定をした結果、利用されるお客さまの数が一気に増えました」とコメント。
レンティオは「家電を試して、気に入ったらそのまま所有する」というサービスを提供しているプラットフォームですが、ルンバとブラーバは「試す」から「所有」への移行率が高いそうです。レンティオが取り扱っている全商品のなかで、おそらくもっとも「所有」へ移行しているユーザーが多いのではないかとのことでした。三輪氏は「(ルンバとブラーバが)それだけ良い製品ということです」と締めくくりました。
NTTドコモのデバイスレンタルサービス「kikito」からは、プロダクト部 デバイス・アクセサリー事業担当課長の櫻井和幸氏が登壇。櫻井氏はまず、kikitoは映像や音響、カメラ機器といったラインナップをレンタルするサービスと紹介。今回、ロボット掃除機のように、使うことで時間を生むいわゆる「自産家電」を加えることで、家族や友人と楽しむ時間を一層楽しめるのではないかとコメントしました。