rubatoとprivateはどちらも小型軽量化に注力しており、従来モデルと比較して、70%のサイズ、60%の重さを実現。位置付けはエントリーモデルながら、上位モデルと同様に2基のDACを搭載。アンプもフルバランス回路となっており、2.5mm4極バランス端子を標準装備した。また、16GBの内蔵ストレージに加えmicroSDカードスロットを2基搭載したトリプルストレージ仕様で、容量は最大416GBとなる。

Twin DAC & アンプのフルバランス回路を搭載

内部の基板

どちらもバランス端子を搭載

どちらも基本的な性能は一緒で、部品もほとんどが同じものが使われている。2台の違いは、一部の部品と見た目のデザイン。そして、オンキヨーとパイオニアが誇るそれぞれの音質マイスターによる音作りの違いだ。つまり、同じようなコンセプトのもとに作られたモデルではあるが、オンキヨーらしさ、パイオニアらしさがはっきりとわかる作りなのだ。

小型軽量化により片手で気軽に操作できることを目指しており、2.4インチタッチパネルのUIもシンプルで使いやすい。数多くのオーディオフォーマットに対応し、エントリーモデルながらDSD 5.6MHzネイティブ再生や、192kHz/32bitまでのWAVやFLACをサポートする。

新しいハイレゾフォーマットのMQAについては、後のアップデートで対応する予定だ。他にも、MP3やAAC、ALAC、AIFFなどの圧縮音源も192kHzまでアップサンプリング可能で、16bitや24bitも32bitまで拡張できる。これにはホームオーディオで培われた技術を使用しており、すべての楽曲をハイレゾ相当で楽しめるようになるという。また、6種類のサウンドアレンジ機能により、音質のカスタマイズも行える。

総削り出しのアルミシャーシを使用。写真はprivateのシャーシ

サウンドアレンジ機能を持つ

新開発のiOS・Androidアプリ「Onkyo DapController」によって、Bluetooth Low energyで接続したスマートフォンから、rubatoやprivateを操作することもできる。電車の中など、スマートフォンとポータブルプレーヤーの両方を取り出しづらいシーンでも、スマホさえ手に持てば操作できるのは便利だ。

スマホアプリからの操作が可能。左からrubato、privateの操作画面