今回合成されたEuVO2Hの結晶構造。H-イオンがバナジウムV3+イオンの上下に選択的に配置されるため、水素層(EuH層)と酸素層(VO2層)が交互に積層する層状構造とみなせる。EuH層のEu2+イオンが強磁性を担い、粉末試料では10K(約-263℃)で強磁性体となる。薄い薄膜状にすると、Eu2+とEu2+の距離が短くなる現象が起きて、この温度が40K(約-233℃)まで上昇するという現象も見出された。また、VO2層は電気を流さない、絶縁層になっている(出所:共同プレスリリースPDF)
企業のR&D部門が開発した新技術の紹介や、宇宙、生命工学、物理学などのマニアックな科学系読み物を中心に構成。話題の科学者へのインタビューなども。