情報通信技術の発展によって、マーケティングにおけるオンラインメディアの重要性が高まっています。中でも、ユーザー同士がやり取りできるだけでなく、ユーザーと企業との直接のやり取りが可能になるソーシャルメディアは、要注目の分野といえるでしょう。MAツールはデジタルマーケティングを自動化しますが、ここでは、ソーシャルメディアとの連携機能について紹介します。
流入元チャネルの多様化とMAツールの活用
企業にアクセスしてくるユーザーの流入元チャネルは、新聞・雑誌広告、イベント、セミナーから、バナー広告、web検索、ソーシャルメディアまで多岐にわたります。そのため、マーケッターには、ターゲットとするユーザーがどのチャネルから来たかに応じて、異なる施策を採ることが求められています。
そこで注目を集めているのがMAツールです。チャネルごとに個別のツールを用いた場合のコストは非常に大きくなってしまいます。しかし、MAツールを用いれば、チャネルを横断して、ユーザーごとにワン・トゥ・ワン・マーケティングを自動で実施することが可能です。流入元チャネルの多様化にともない、MAツールの活用が求められるようになったといえるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングとは
ソーシャルメディアマーケティングとは、各種ソーシャルメディアを利用したマーケティング手法のことです。広告を配信するだけでなく、自社ブランドのアカウントでユーザーと交流したり、キャンペーンを展開したりするなど、施策は多岐にわたります。
ソーシャルメディアマーケティングは、マスメディアを利用したマーケティングよりも低コストで実行できるうえに、口コミの効果が期待できるので、より大きな効果を得られる可能性があります。また、商品の宣伝をするだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションを通じて、自社ブランドへのエンゲージメントを高めることも可能です。ソーシャルメディアの普及にともない、ソーシャルメディアマーケティングの重要性もますます高まっているといえます。
MAツールのソーシャルメディア連携機能
ソーシャルメディアでは、不特定多数が行動し、相互作用も起こるので、トレンドは刻々と変化していきます。ソーシャルメディアへの対応を手動で行うことには限界があり、MAツールによる自動化が適した分野ということができるでしょう。そのため、多くのMAツールには、ソーシャルメディアにおける作業を自動化するための、ソーシャルメディア連携機能が備わっています。
例えば、多くのMAツールには、ソーシャルメディアへの投稿をモニタリングする機能があります。この機能を利用することで、事前に登録したワードを含む投稿をリアルタイムで監視することが可能です。数え切れないほどの投稿の中から、特定の関心を示したユーザーを自動抽出できることで、マーケティングの選択肢が広がります。
また、MAツールには、自動投稿機能あるいは投稿予約機能があります。この機能によって、ターゲットとするユーザー層の稼働率が高くなるのが休日や深夜であっても、その時間帯での投稿を予約することが可能です。この他に、ユーザーの興味をつなぎとめるために、定期的に自動で投稿を繰り返すこともできます。
MAツールの中には、ユーザーからの問い合わせなどに対して、チャットボットを利用して自動で応答する機能を備えるものも存在しています。ユーザーとの緊密なコミュニケーションが求められるソーシャルマーケティングでは、注目を集めている機能です。
MAツールを活用して効率的なソーシャルメディアマーケティングを
トレンドが目まぐるしく変化するソーシャルメディアは、MAツールによる自動での対応が適した分野といえます。そのため、多くのMAツールは、ソーシャルメディアと連携する機能を備えています。ソーシャルメディア連携機能を利用することで、効率的にソーシャルメディアマーケティングを行うことができるでしょう。