こんにちは。NTTデータグループ 技術革新統括本部 Cloud & Infrastructure技術部です。
2024年6月20日、21日に開催されたAmazon Web Services (AWS) の日本最大のイベントであるAWS Summit Japanにおいて、NTTデータはプラチナスポンサーとしてブースを出展しました。ブースではNTTデータが提供する様々なケイパビリティや提供サービスをご紹介しました。
今回は、NTTデータのブースで行われた各講演のうち、Cloud & Infrastructure技術部が行った講演の内容について改めてご紹介します。資料については以下よりダウンロード可能ですので、興味を持たれた方は是非資料もご参照ください。

AWS Summit Japan 2024
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「AWS導入・活用を成功に導く、NTTデータのクラウドコンサル」
谷口優也

配布資料:

AWS導入・活用を成功に導く NTTDATAのクラウドコンサル

本セッションでは、NTTデータが提供するクラウドコンサルティングの価値と実際の事例をご紹介しました。

当社はAWS導入や活用に関するさまざまなお悩みをお客さまと共に解決してきました。当社のクラウドコンサルティングの核は、お客様のビジネス価値を最大化しつつ、実現可能な解決策をご提案することです。NTTデータは、SIerとして培ってきたシステム開発のナレッジやノウハウをベースに、実現性の高い解決策をご提案し、その解決策の実現まで含めてお客様をリードします。

セッションでは、実績の多いAWSマイグレーションの事例と、先進的な事例であるグリーンITコンサルティングの事例をご紹介しました。AWSマイグレーションの事例では、コンサルティングプロセスの各フェーズにおいて、私たちが重視しているポイントや方法論をご紹介しました。グリーンITコンサルティングは、スペインの大手銀行様向けの実績を交えて、なぜIT基盤のグリーン化が必要なのか・どのように進めるべきかというお話をしました。

当日聴講いただいた方は、AWSをすでに利用しており、活用のなかで課題をお持ちの方が大半だったようです。立ち見で聴講いただく方もいらっしゃるほど、多くの方に関心を持っていただき、クラウドコンサルティングへの期待感の高さを改めて実感しました。本セッションを通じて、NTTデータが持つコンサルティングのケイパビリティをお伝えできていたら幸いです。クラウドコンサルティングも是非NTTデータへご相談ください!

  • AWS Summit Japan 2024のNTTデータブースには多くの人が集まった

    NTTデータのブースには2日間で多くの方にお立ち寄りいただきました。ありがとうございました

「FinOps 戦略的クラウド投資 実現への道筋」
関谷祐亮

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FinOps 戦略的クラウド投資実現への道筋

本セッションでは、クラウドのコスト管理の課題とそれを解決するベストプラクティスであるFinOpsについてご紹介しました。

クラウド利用が広がるにつれて、コスト管理の重要性はどんどん増しています。例えば、利用していないリソースが放置されている、過剰なスペックのリソースが選択されているといったことは思い当たる方もいるのではないでしょうか。そして、これらを是正したくても、リソースが実際にどれだけ使われているのか、誰がそのリソースを使用しているのかが分からないことで、コスト最適化を進める際に壁にぶつかったことがある方もいらっしゃるかもしれません。

このような課題を解決し、クラウドの利用を最適化し、ビジネス価値の最大化を目指すのがFinOpsです。事業部門、財務部門、IT部門が一体となり、ツールの導入、運用プロセスの確立、統制を進めていきます。

ここで重要なのは単にツールを導入すれば良いということではなく、FinOpsを実現するためには、運用プロセスを整備し、推進していくことが何よりも必要であるということです。

NTTデータでは金融業界、通信業界など多くのクラウド最適化の実績を持ち、支援サービスもご提供しております。クラウドのコスト、リソースの最適化に課題をお持ちの方がいらっしゃいましたら、最適化へのアクションをご提案し、推進をご支援いたします。

私は今回が初めての現地でのAWS Summit参加となり、本イベントは非常に楽しみでした。 実際に参加してみた感想として、現地の雰囲気を肌で感じ、実際の企業の方やAWSの内部の方のお話を伺うことは非常に刺激的で勉強になりました。

  • AWS Summit Japan 2024のNTTデータブースでは2日間で30近いセッションを行った

    NTTデータのブースでは、2日間で30近いセッションを行いました。

「NTTデータ流AWSのDX最適活用例 ~伴走型SREの継続的改善の取り組み~」
田澤直輝

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NTTデータ流 AWSのDX最適活用例 ~伴走型SREの継続的改善の取り組み~

本セッションでは、従来のクラウド共通基盤では解決できない課題をプラットフォームエンジニアリングやSREで解決していく、当社のアプローチや事例をご紹介しました。

従来AWSなどのパブリッククラウドを利用する企業では、組織ごとにクラウド利用が進むことによるサイロ化がコスト増、ガバナンスの問題を引き起こすことが多々ありました。これに対して、クラウド利用におけるいわゆる”共通基盤”を構築することで共通化、標準化を図り、全社の全体最適による解決を試みてきました。 しかし、利用者目線では共通基盤自体を習熟する負荷や欲しい機能が提供されないギャップから開発スピードが落ちてしまう、共通基盤自体の運用負荷が高いなど課題が多く、結果的に社内で普及せずにビジネス貢献まで至らないケースも多くあります。

昨今ではプラットフォームエンジニアリングに注目が集まっており、利用者である開発者の認知負荷削減によるアジリティ向上や、ガバナンスをプラットフォーム機能に組み込み両立するアプローチが取られます。しかし、プラットフォームエンジニアリングも、利用者である開発チームや組織全体が適応できなければ、成果につながりません。

こうした課題に対し、当社では以下の二つのアプローチを取っています。

  1. ロードマップをベースに、組織や利用者の成熟度やプロダクトのフェーズに合わせた段階的な導入
  2. プラットフォームに伴走するSREチームが改善するアプローチ

前者は当社の豊富な過去実績から、プラットフォームとして求められる機能とその実現方法、活用事例をロードマップとして提供し、プロダクトのフェーズ、利用組織の成熟度や目指すゴールに合わせて、無理なく持続的にプラットフォームを進化させていくことができます。

後者はプラットフォームと実際に利用する開発者とのギャップを埋めるため、SREチームが開発チームと伴走し、成熟度やフェーズに合わせたプラットフォームの改善、進化に取り組んでいます。当社ではそんなプラットフォームを支える伴走型のSRE組織を作るための事例やノウハウに加えて、SREとして活躍できる人財像の定義や育成プログラムの整備に取り組んでいます。

昨年に続き、今回のAWS Summit Japan 2024でもプラットフォームエンジニアリングに関するセッションも多くありました。プラットフォームエンジニアリングに関連する課題をお持ち方は多いかと思います。今回のような困りごとがあれば是非NTTデータにお声掛け下さい。

AWS Summit Japan 2024
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「驚異の生産性!リファレンスモデルの効果と実例」
眞野将徳

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驚異の生産性! リファレンスモデルの効果と実例

本セッションでは、私たちNTTデータのAWSビジネスのケイパビリティと事例をご紹介しました。

NTTデータには10年以上のAWSビジネスの歴史があり、毎年数多くのプロジェクトを進めています。そのなかで活用しているのがリファレンスモデルと内部で呼んでいる標準化された開発標準です。

こちらは、クラウド利用のユースケースごとにアーキテクチャパターンを整理し、各種設計の品質評価を行い、要件定義からテストまで各工程で必要となる設計書や構築資材などをフルセットで整備したものです。可用性やセキュリティなど、案件実績をもとに徹底的な品質の作りこみを行い、システム開発に必要な要素を盛り込んでいます。こちらを活用することでNTTデータは高品質なシステムを生産性高く提供してまいりました。

セッションのなかでは実際にリファレンスモデルを用いたプロジェクト事例についてもご紹介しました。

発表日である二日目は、朝から雨模様と天候には恵まれないなかで多くの人にブースに足を運んでいただき、大変にぎわうセッションとなりました。

クラウドのシステム開発にお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽にNTTデータまでご相談下さい。

AWS Summit Japan 2024
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著者紹介

眞野将徳 MANO Masanori

NTTデータグループ 技術革新統括本部 Cloud & Infrastructure技術部
アプリケーション開発、コンテナ技術の研究開発を経て、現在はNTTデータ全体のクラウドビジネス拡大のため、クラウド基盤の標準化およびユースケース拡大を推進。
2023年より Japan AWS Top EngineerおよびJapan AWS All Certifications Engineers、2024年よりAWS Ambassadorに選出。

執筆記事一覧

谷口優也 TANIGUCHI Yuya

金融や官公庁に向けたパブリッククラウドシステムの基盤開発に従事。
高いセキュリティ水準が必要なシステムでの開発経験を武器に、社内の技術整備や人財育成を推進。現在はクラウドコンサルに関する海外グループ会社との連携強化をリード。

田澤直輝 TAZAWA Naoki

アプリケーション開発やデジタル技術関連の研究開発を経て、現在は様々な業界のパブリッククラウドシステム開発に従事。
昨年度より2023 Japan AWS Top Engineers、2024 Japan AWS Top Engineersに選出。

関谷祐亮 SEKIYA Yusuke

クラウドアーキテクト
オンプレ基盤開発を経て、コンテナ技術の研究開発や社内向けアセット開発のほか、SIでの基盤開発やSRE活動支援に従事。

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