ITの活用が不可欠となった現代のビジネスにおいて、IT人材の確保は最優先で取り組むべきミッションといえる。少子高齢化に伴う労働人口の減少は、あらゆる分野で深刻な働き手不足を誘発。特に最先端の技術トレンドを常にキャッチアップしなければならないITエンジニアは、一朝一夕に育成できるものではなく、優秀な人材の「取り合い」が発生している状況だ。
本稿では「ITエンジニアを1万人創出する」というビジョンのもと、専門知識を備えた人材を育成し、ITエンジニアの派遣サービスを提供しているラクスパートナーズのビジネスに着目。同社のサービスを採用し、ITエンジニア不足の解消を図ったエキサイト SaaS・DX事業部のマネージャーである奥野 龍氏と、派遣エンジニアとしてエキサイトの事業に参画したラクスパートナーズ アプリケーションエンジニアの山口 竣也氏に話を伺った。
成長を続けるエキサイトでは、継続的なプロダクト開発を行うための人材確保が課題に
プラットフォーム事業・ブロードバンド事業・SaaS・DX事業の3つを軸に、さまざまなITサービスを展開するエキサイト株式会社。インターネットの黎明期から検索サービスや各種情報サイトの運営などを行ってきた同社では、プロダクトとBPOを組み合わせて「売上に繋がる」ウェビナー施策のための支援を行うソリューション「FanGrowth」の提供を2022年から開始した。ウェビナー運営に必要なすべてのタスクを一元管理できるプロダクトには、先進的な技術やアイデアが惜しみなく投入されており、すでに多くの企業が導入し、BtoBマーケティングの工数削減とリード獲得を実現している。
企画設計・共催先マッチング・集客・配信管理・2次利用など、多様な機能を備えたFanGrowthのプロダクトは、市場の変化や顧客のニーズに合わせ、継続的に機能改善や新機能の実装を行っている。機能の不具合や、顧客の要望に対して、迅速かつ適切に対応するためには人的リソース、特に実務能力の高いITエンジニアが必要となる。IT人材不足が社会問題化している状況のなか、本サービスにおいても、人材不足が事業の成長を阻害することが危惧されていた。エキサイト SaaS・DX事業部 マネージャー/エンジニアとして、FanGrowthのプロダクト開発に携わる奥野 龍氏は、当時の課題を次のように語る。
「FanGrowthは新規事業ということもあり、機能の改修や改善、新機能の追加などプロダクト開発チームが関わるタスクは山積みでした。そのため、エンジニア不足、リソース不足は常態化しており、リリースできる機能が減って、事業の競争力が低下するのではといった危機感を持っていました」(奥野氏)
実際、さまざまなアプローチでIT人材採用を進めてきたものの、即戦力ですぐにチームに加われるような人材は見つけられなかったと言う奥野氏。「開発業務が多忙で、それを解消するための採用にリソースを割けないというジレンマを抱えていました」と当時の苦労を振り返る。
そこでエキサイトが注目したのが「ITエンジニア派遣サービス」だ。当時、FanGrowthを利用するユーザー企業でもあったラクスパートナーズが、専門技術に特化したITエンジニアの派遣サービスを展開していたことをきっかけに、サービスの導入を検討。採用を決定した経緯について、奥野氏は次のように話す。
「単に登録エンジニアをマッチングして派遣するのではなく、正社員として採用し、実践的なカリキュラムと指導で即戦力のエンジニアとして育成したうえで、最適な人材を派遣してくれるラクスパートナーズの理念は信頼できるものでした。FanGrowthのユーザー企業でプロダクトの内容を理解していただけていることも一因ですが、何より豊富な実績と、ITエンジニアを大切にする企業文化が導入の決め手となりました」(奥野氏)
3カ月間の研修で実践的なスキルを磨いたアプリケーションエンジニアがチームに参画
導入の依頼を受けたラクスパートナーズの専任スタッフは、FanGrowth開発に最適な人材をマッチング。2024年4月に中途入社し、3カ月の研修を終えたアプリケーションエンジニアの山口 竣也氏が、同年10月よりFanGrowthのプロダクト開発チームに参画することになった。ラクスパートナーズとしても、エンジニアがやりがいを持って業務に携われる体制が整備されているエキサイトは、エンジニアが付加価値を高められる最適な環境と捉え、Win-Winの理想的な関係で人材派遣のプロセスが進められたという。
数年間にわたり、SES(システムエンジニアリングサービス)企業で働いてきた山口氏だが、ほとんど開発の経験を積むことができなかったため、スキルアップを図るべく転職を決意。ラクスパートナーズの豊富な参画実績と正社員採用かつ超実践的な研修制度、働きがいのある会社として評価されていたことなどに魅力を感じ、毎四半期に行われているIT人材募集に応募した。約1,300人の応募者から50人程度という、競争率26倍の激戦を勝ち抜き、アプリケーションエンジニアとして採用された。山口氏は、入社後の研修についてこう話す。
「リスキリング枠で入社し、3カ月の研修に参加しました。言語がJavaでフレームワークがSpring Boot、そのほか、TypeScript、JavaScript、SQLからLinuxのコマンド関連、AWSの運用まで、短期間でさまざまな知識を詰め込みました。その後の開発研修は、イチから構築するスクラッチ開発ではなく、既存ECサイトにバグが仕込まれていて、それを見つけるところから開発を始める実践的なカリキュラムでした。実際にサービスが動いている現場にもスムーズに入れるような内容になっていました」(山口氏)
ラクスパートナーズには教育・研修専門の部署と教育担当者がいるため、不明点をすぐに確認できる。また、研修内容はお客様のニーズに合わせて変化していくため、現場ですぐに使える実践的なスキルが習得できたと言う。「単に言語・プログラムの知識だけでなく、開発現場がどのような流れで進んでいくのかといった、これまで経験が少なく身に付けられなかった知識を得られたのが大きかった」と、研修プログラムのメリットに言及する。
チーム内で密接なコミュニケーションが取れる環境が、派遣エンジニアの実力を引き出す
「3カ月の研修で2~3年分のキャリアが身につく」を謳う実践的で密度の濃い研修を経て、2024年10月末からFanGrowthのプロダクト開発チームに参画した山口氏。はじめは新たに追加された機能のバグ対応などから業務に携わっていったという。
「山口さんが入る少し前に、大きめのリニューアルを実施しており、そこでの不具合やバグが表面化していた状況だったので、まずはバグ対応からスタートし、そのなかでプロダクトの構成を理解してもらいながら徐々に業務を拡大していくという形で進めていきました」と、奥野氏は当時の状況に言及する。山口氏は、フロントエンドにも携わることになり、苦労した反面、さまざまな知見やノウハウが得られたと手応えを口にする。
「もともとラクスパートナーズの研修はバックエンドのプログラムで、フロントエンドはほとんど触ったことがありませんでした。そのため、フロントエンドの仕様を理解するのに苦労しましたが、フロントエンド、バックエンドの双方に関われたのは、フルスタックのエンジニアを目指す私にとって非常に有益な経験になっています」(山口氏)
奥野氏は、スピードが求められるなかで、厳しい研修で培った山口氏のスキルと、スムーズにチームに溶け込んだコミュニケーション能力を評価している。
「業務をお願いしていくなかで、現場の環境をキャッチアップし、さまざまなバリューを出してもらえたのは本当に助かりました。当社では、基本的に週の半分程度はリモートで業務を行っているのですが、何かわからないことがあればコミュニケーションツールを使って気軽に質問するなど、チ-ムに溶け込んで開発を進めていただいています」(奥野氏)
企業には事業の成長を、人にはスキルアップとキャリア形成を―Win-WinのIT人材派遣サービス活用
山口氏が派遣エンジニアとして参画してから半年余り、すでに大きな効果が現れており、FanGrowthのプロダクト開発チームは、新機能の開発に注力するリソースを確保できるようになったという。山口氏自身も、スクラム開発の経験を積めただけでなく、フロントエンドのスキルやAWSの運用など、幅広い知識を得られたことに確かな手応えを感じている。
「FanGrowthの事業もそうですが、エキサイトという会社自体、新しい技術を積極的に取り入れる姿勢を持っており、先進技術のリサーチ力も非常に高いと感じています。そういったところも学ばせていただき、ITエンジニアとしてのキャリア形成に活かしていきたいと思っています」(山口氏)
奥野氏も、山口氏のエンジニアとしての能力を、今後の事業成長に活かしてもらいたいと期待を込める。
「FanGrowthのプロダクト開発にも慣れたと思いますので、今後は新規機能の開発など、より事業の成長に直結するタスクもお願いしたいと考えています。またラクスパートナーズのIT人材派遣サービスに関しても、利用拡大を検討しています。特にAI活用は当社でも盛り上がっており、今後はプロダクトへのAI実装を加速させたいと考えてますが、そのためには人材確保が不可欠だと思っています。ラクスパートナーズさんは、AI人材の採用・育成にも積極的と聞いていますので、その際にはぜひご支援いただければと思っています」(奥野氏)
「エンジニアを大切にする」という共通の企業文化を持つラクスパートナーズとエキサイトの関係は、IT人材不足に悩んでいる「企業」と、ITエンジニアとしてキャリアを形成したい「人」の双方にとって極めて魅力的なものに映るはずだ。開発現場での人材不足に悩んでいる企業は、ぜひ一度ラクスパートナーズに話を聞いてみてはいかがだろうか。
関連リンク
- 株式会社ラクスパートナーズ https://www.rakus-partners.co.jp/
- エキサイト株式会社 https://www.excite-holdings.co.jp/
- FanGrowth公式HP https://www.fangrowth.biz/
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