生成AI技術の活用がビジネストレンドとなっている昨今、AIを快適に使うための機能を備えた次世代の業務端末である「Copilot+ PC」への注目は高まっている。本稿では、Webメディアの編集者として活躍し、現在は「TECH+」や「+Digital」をはじめとする多様なジャンルを網羅する総合ニュースサイト「マイナビニュース」で編集長を務める原 雄一が、Copilot+ PCを体験。日本HPが提供する法人向けモデル「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」を実際の業務で使用してもらった。管理職でありながら“ガジェット好き”の編集者としてクリエイティブな業務にこだわる原は、AI時代の最新PCにどのような可能性を感じたのだろうか。
管理の業務やルーチンワークに忙殺されてクリエイティビティに時間を割きづらい
2007年に入社し、マイナビニュース編集者としてキャリアをスタートした原は、制作部門、広告部門などで経験を積み、マイナビニュース全体を統括する編集長に就任。管理職と編集職という二足のわらじを履きながら、クオリティの高いコンテンツを読者に届けるため、業務に勤しんでいる。
「現在は管理職業務やマネジメント業務が中心ですが、現場業務にも携わっており、最近オープンした「PREMIUM」チャンネルの企画にも関わっています。管理職としては、担当メディアのパフォーマンスをまとめたデータの管理のほか、目標に対して進捗や媒体の方向性について話し合うオンライン/リアルのミーティングも行っています。
一方で、新チャンネルの開設や日々の記事や特集企画などを考えるクリエイティブな業務にも関わっており、バランスを考えながら日々の仕事に取り組んでいます」(原)
学生時代からグラフィックやDTP、3D CG作成などに取り組み、当時からPCをはじめとしたデジタルガジェットには興味があった原。マイナビ入社後もパソコンチャンネルやモバイルチャンネルで、PCやスマートフォンのレビュー記事を担当していたこともあり、今でも最新のPCと、実装された最新機能には注目しているという。そんな原だが、管理職としての業務や、メール対応など日々のルーチンワークにリソースを取られ、クリエイティブ業務に注力できる時間が確保できないことに課題を感じていた。
「編集をとりまとめる立場になると、さまざまなソースからデータを抽出・整理して分析するといった作業に時間を取られています。予算案や報告書、企画書などをExcelやPowerPointで作成することも多く、重たいファイルを開いて編集する際にPCのマシンパワーが足りないと感じることも増えてきました。
また編集者という職種もあり、膨大な量のプレスリリースや発表会の案内などのメールが届くので、その対応にも意外と時間がかかってしまいます。これは管理職に限らず、営業職などでも同じかと思いますが、メールやチャットツールなどの処理に忙殺されて、気がつけばもう定時ということも日常的にあります。新しい企画の構想などクリエイティビティに時間を割けない現状を打破したいという思いは以前から持っていました」(原)
こうした悩みを抱える原に、Copilot+ PCに準拠した日本HPの法人向けノートPC「HP EliteBook X G1i 14 AI PC」を提供。同PCが備える高度な基本スペックとAI機能が、管理職とクリエイティブ職の業務課題を解決できるのかをレビューしてもらった。
基本スペックの高さが業務の快適さに直結
HP EliteBook X G1i 14 AI PC はAI時代に向けて設計された最新モデルだ。CPUにはインテル Core Ultra シリーズ2を採用し、今回のレビュー機であるインテル Core Ultra 7 258V プロセッサー搭載モデルのほか、インテル Core Ultra 5 228V プロセッサー搭載モデルも選択可能。どちらも40TOPS以上のNPU(ニューラルプロセッシングユニット:AI処理に特化したプロセッサー)を搭載し、Copilot+ PCの要件をクリアしている。メモリは32GB、ストレージは512GBまたは1TBを搭載する。
ディスプレイには14型ワイド(16:10)のWUXGA液晶(1920×1200ドット)を採用。いわゆるスタンダードノートPCのカテゴリになるが、高剛性で軽量なマグネシウムボディの筐体はスリムかつコンパクトで、重量も約1.19kgとモバイル用途でも活躍してくれる。
原は、本製品の第一印象として「高級感があり、キーボードが打ちやすく、フルHD(1920×1080ドット)と比べて縦の解像度が高い14型液晶を採用しているため、より多くの情報が表示できる」とコメント。さらに実際に使い込んでいくことで基本性能の高さを実感できたと説明する。
「これまで使っていた業務用のPCはコスト重視のモデルなのですが、それと比べると高級感と堅牢性の高さを感じました。キーボードは非常に打ちやすく、16:10のWUXGA液晶を採用していることも作業効率向上に寄与していると思います。もちろん基本スペックの高さも魅力的で、重たいExcelやPowerPoint、PDFファイルを開いたり、大容量の動画ファイルをダウンロード・アップロードしたりといった日常的な作業が快適になります。一つひとつは僅かな変化かもしれませんが、細かな作業時間が少しずつ短縮されることで、これまで感じていたストレスは大幅に減少しました」(原)
サイズや重量に関しても、14型液晶を採用しながら可搬性はこれまで使っていたモバイルノートPCと遜色ないと原。「ACアダプタも軽量・コンパクトなため、トータルのモビリティは普段使っているモバイルノートPCよりも優れていると感じました。あと、今回のレビューでは使うことはできませんでしたが、モバイル通信に対応した「HP eSIM Connect」を一緒に契約することで、モバイルルーターや余分にバッテリーを持ち運ぶ必要もなくなります。ハードだけでなく、HPのサービスも上手に組み合わせることで機動力はもっと向上できるのではないでしょうか」と語り、安全かつどこでも快適に業務が行えることを追求した日本HPの設計・サービスを高く評価する。
「セキュリティ面でも、のぞき見防止の「HP Sure View Reflect」から、マルウェア感染を防ぐ「HP Sure Sense」や「HP Sure Click」、改ざんされたBIOSを自己回復させる「HP Sure Start」といったPC本体が備えているセキュリティ機能だけでなく、日本HPではMDMとして「HP Protect and Trace with Wolf Connect」を提供していると聞いています。こうした独自の機能・サービスが充実していることは心強い限りですし、業務端末としての安心感は抜群だと思います」(原)
生産性を大幅に向上させるAIサポート
基本性能からセキュリティ対策機能まで、業務端末として作り込まれたHP EliteBook X G1i 14 AI PC は、前述したとおりAI時代に対応するCopilot+ PCとして開発されている。原は、同製品が備えるAI機能を活用することで、自身が抱えていた業務課題の解決につながったと手応えを口にする。
「さまざまな利用シーンでAIのサポートが受けられました。まず、「AI Companion」によって、定期的に観測しているデータの抽出・分析が大幅に効率化します。一般的なウェブの情報だけでなく、自分のファイルを含めローカルな情報も含めて分析や比較といった作業が行えるようになり、業務精度の向上を実感しています。プログラミングなど専門知識やスキルなしで、直感的に活用できるため、PCが苦手な方でも容易に使いこなせるのではないでしょうか。またNPUを利用するAIカメラ機能「Poly Camera Pro」もインパクトがありました。仕事柄、オンライン会議に参加する機会も多いのですが、相手に悪印象を与えないようにと、自身のカメラ映りは気になります。Poly Camera Proの機能を使うと、明るくクッキリした映像で表示してくれるだけでなく、楽な体勢を取っても自動でフレーミングしてくれるので印象も良くなったと思います 」(原)
本製品のAI機能を有効に使うことで最新の技術トレンドも追いやすくなったと原は語り、取材や打ち合わせ相手の企業に関する最新の情報もピンポイントでインプットできるようになったとAIアシスタントの導入効果に言及する。また、これまでは“気づいたら”時間が取られていたメール対応も効率化を実現したという。これまで記憶に頼ってきたやり取りの内容を即座に確認できるようになり、タスクの見落としも激減したとのことだ。
「メール関連の作業に関しては、AIを使うことで本当に効率化できました。管理職はもちろん、すべてのビジネスパーソンが使うべきだと思いますね。また、インタビュー記事や記事の構成案など編集職ならではの業務においても、取材先の企業情報の収集はもちろん、壁打ちのような形で質問項目を整理するときなど、多方面でAI機能が役立っています。企画を作る際も、過去に自分が考えたこと、経験したこと、作業したものを容易に抽出して、企画内容に盛り込めるようになり、クオリティを上げられていると感じます。ハイスペックPCとAI機能を組み合わせれば、まさに“伴走者”としてPCを活用できるということを体感しました」(原)
このほかにもCopilot+ PCとしての機能はもちろん備えており、画面上の情報から次に行う操作をガイドしてくれる「Click to DO(クリックして実行)」や、定期的にスナップショットされた画像をインデックス化し、過去の作業履歴を掘り起こす「Recall(リコール)」といった機能も業務効率の向上に役立てられるだろう。
コスト“デメリット”を補って余りある業務品質の向上
HP EliteBook X G1i 14 AI PC で管理職・編集職としての業務やルーチンワークを効率化できた原。クリエイティビティに注力する時間が作れるようになり、レビューの期間は充実した日々を過ごせたという。
「管理職としてのタスクとクリエイティブな編集者としての仕事が両立でき、精神的にも良いバランスで仕事ができました。ストレスや疲労を蓄積しない働き方が実践できてたと思います。HP EliteBook X G1i 14 AI PC は、ハイスペックモデルの名に恥じない基本スペックと先進機能を備えているだけでなく、その機能を効果的に使うためのサポートも充実しています。実装されている機能を直感的に理解し、活用できるのはこのPCならではの魅力と感じました」(原)
今後は、あらゆる領域でCopilot+ PCが主力の業務端末になっていくのではないかと、原は近い将来のビジネスシーンを予想。費用対効果を考えると、導入に踏み切る価値はあると力を込める。
「企業側の視点では、やはりコスト面を気にしてCopilot+ PCの導入に踏み切れないケースも少なくないと思います。でも、今回HP EliteBook X G1i 14 AI PC を使わせていただき、ハイスペックPCを使うことで生産性が大きく向上することを改めて体感しました。実際、マシンスペックが必要な業務で感じているストレスは大幅に軽減され、業務のクオリティも上がりました。その意味では、多少コストがかかっても、それ以上のメリットが得られると断言してもいいくらいです。個人的には管理職だけでなく、すべての業務でCopilot+ PCを使うべきと思っています」(原)
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