近年大きな盛り上がりを見せているインフルエンサーマーケティング。SNSで活躍するインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらい、口コミによる認知度拡大を図るマーケティング手法です。

そんなインフルエンサーマーケティングプラットフォームのリーディングカンパニーである株式会社トリドリ(以下toridori)。インフルエンサーと事業者をマッチングさせるプラットフォームサービスを展開しており、インフルエンサーマーケティングに初めて触れる事業者にとっては特にありがたい存在です。

今回、toridoriの主力である広告主向けサービス『toridori marketing(トリドリマーケティング)』を大幅リニューアル。新機能の追加により、事業者にとってより使いやすく改善されました。

toridoriでエンジニアリングマネージャーを務める長坂翔吾氏に、新機能の詳細とSNSマーケティングのトレンドなどについてお伺いしました。

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インフルエンサーマーケティングで業界をリードするtoridori

――toridoriの事業内容を教えてください。

従来、マーケティングの主流はテレビCMなどの大規模なものでした。しかし、現在はモバイルデバイスの普及もあって、SNSを活用したマーケティングが盛んです。toridoriでは、SNSマーケティングに特化して、インフルエンス・プラットフォームを通したインフルエンサーマーケティング支援を行っています。具体的には、企業(広告主)とインフルエンサーがプラットフォーム上でマッチングする『toridori marketing(トリドリマーケティング)』を中心とした各種サービスを提供しています

――インフルエンサーマーケティングについて具体的に教えてください。

インフルエンサーマーケティングは、SNS上にてファンを抱えるインフルエンサーに商品を提供し、その使用感をSNSに投稿してもらうことで集客や売上増を図るなどのマーケティング手法です。SNSユーザーの増加に伴いインフルエンサーの数も増加しており、XやInstagramのほかに、最近ではTikTokやYouTubeショート上にて、たくさんのインフルエンサーが活動しています。

――企業にとってインフルエンサーマーケティングを行うメリットは何でしょうか。

テレビCMなどのマス広告は、大勢に情報を届けられるかわりに莫大なコストがかかります。一方、インフルエンサーマーケティングは低コストで必要としている人にピンポイントで情報を届けられる点がメリットです。

さらにインフルエンサーマーケティングも2種類に分かれます。ひとつはフォロワーや登録者が100万人を超えるようなメガインフルエンサーを活用するマーケティングです。もうひとつは、フォロワーや登録者はそこまで多くないけれど、趣味に特化していたり、特定の専門知識を持っていたりして、コアなファンを抱えているマイクロインフルエンサーです。

マイクロインフルエンサーは、フォロワー数自体は多くはないものの、エンゲージメント(※)の高いマーケティングが可能である一方、より適した人材を見つけるのが難しいです。そんなマイクロインフルエンサーとのマッチングを支援するのが『toridori marketing(トリドリマーケティング)』です。

※エンゲージメント:投稿に対して、いいねやコメントなどで、どれだけ人々が反応しているかを示す。

『toridori marketing(トリドリマーケティング)』をリニューアルし、キャンペーン作成から実施までの期間を大幅短縮

――効率的により最善の人材を見つけられるということですね。

そうです。以前はインフルエンサーを活用してマーケティングしたいと企業が考えた場合、DM等で直接インフルエンサーに連絡をとるしかありませんでした。マイクロインフルエンサーの場合、一人ひとりの影響範囲が限られていたり、商材との相性に効果が左右されたり、影響力が分かりにくい場合もあるので、大きな効果を得るためには多くのインフルエンサーに依頼をかける必要があります。依頼するインフルエンサーが決まった後も、ジャンルやフォロワー数などを考慮した報酬の金額交渉などのやりとりが発生しますが、その作業は決して楽なものではありません。

――たしかに企業にとって負担が大きいですね。

そうした企業にとっての課題を解消するのが『toridori marketing(トリドリマーケティング)』です。 本サービスには、現在、約7万4,000人(※)のインフルエンサーが登録しており、地域やジャンルを指定してインフルエンサーの募集をかけたり、予算に応じた報酬額の設定をしてインフルエンサーを集めることができます

※2025年3月時点。

効果の予測の可視化などの様々な機能によって、より簡単にインフルエンサーマーケティングができる仕組みなので、初めてインフルエンサーマーケティングを行う企業にもぜひお使いいただきたいサービスです。

――インフルエンサーにとっても、そういったプラットフォームを通して企業とやりとりできるのはメリットがありそうですね。

そうなんです。インフルエンサー向けには『toridori base(トリドリベース)』というアプリを提供しており、その中で、インフルエンサー自らがやりたいジャンルなどを絞り込んで企業の案件を受けることができます。インフルエンサーの多くは個人で活動しているので、いきなり知らない企業からDMで依頼されても怪しがることもあるかもしれません。『toridori base(トリドリベース)』を通すことで、信頼できる企業からきちんとした依頼を受けられるという安心を感じていただけると思っています。

『toridori marketing(トリドリマーケティング)』をリニューアル! キャンペーン作成から実施までのプロセスを大幅に短縮

――今回、『toridori marketing(トリドリマーケティング)』をリニューアルされたそうですが、どのように変わったのでしょうか。

今回、キャンペーン(案件)の作成から審査、修正までのプロセスを大幅に改善しました。『toridori marketing(トリドリマーケティング)』にキャンペーンを登録する際の流れは、①企業(広告主)がキャンペーンを作成②当社の運営が審査③不備がある場合は修正をしていただく④掲載となっております。

ただ、キャンペーン作成時に入力する項目には自由記述する箇所が多く、広告主様としては何を書けばいいか分かりにくく、初めてサービスを利用する方ですと、作成だけで30分以上かかることも珍しくありませんでした。我々としても、自由記述の場合、内容を精査するのに時間が必要で、審査に5日ほどお時間を頂く場合もありました。 せっかくインフルエンサーマーケティングを始めよう! と当社サービスにご登録いただいても、キャンペーンの作成や審査に長く時間がかかると、広告主様の熱意も冷めてしまいかねません。

そこで、入力項目については、入力内容やテンプレートがレコメンドされ、お客様側での入力時間が短縮できるようにリニューアルしました。『toridori marketing(トリドリマーケティング)』に登録されるキャンペーンは、現地でサービスを体験する店舗型と、商品が送られてくる通販型の2種類があるので、それぞれに合わせたテンプレートを用意していますし、グルメやビューティーといったジャンルに応じたテンプレートも用意しています

  • 実際の操作画面の様子。店舗型、通販型の2種類のテンプレートを用意

  • 投稿形式や投稿時のハッシュタグについて選択することで、キャンペーン作成の簡略化を実現

――審査についてはどのように改善し、どれ程の期間を短縮できるようになったのでしょうか。

キャンペーンの入力項目を見直したことは、審査期間の短縮にもつながっています。たとえば商品情報については、自由入力からURLに一元化することで確認作業の手間を削減し、 審査期間を約30%短縮できました

――修正対応についても手間を削減できたのでしょうか。

そうですね。やはり自由入力欄が減ったことで、広告主様側で修正いただく回数も削減できています。今回のリニューアルで、従来の期間より約60%の短縮を実現しました。実施までほぼ1ヶ月以内に行えるようになりました

――それは大幅な効率化ですね!

はい。さらに、繰り返しキャンペーンを実施いただく際の手間も削減しています。たとえば、一度登録した商品を継続して何度も掲載したい場合、以前はその都度審査が必要でした。現在は一度審査を通過したキャンペーンで内容に変更がなければ自動的に公開できるようになったので、広告主様側・当社側、両者の運用の負荷を軽減できています。

――今回のリニューアルについて、ユーザーである企業やインフルエンサーの反響はいかがですか。

まだリリースからあまり時間が経っていないため、それほど声が集まっているわけではありません。逆にいえば、大きな不満の声なども挙がっていないです。こうした大きな変更を行うと使い勝手も変わるため、一時的に不満の声が挙がることもあります。それがないということは、企業にもインフルエンサーにもご満足いただけているのではないかと思います。

将来的にはチャットUIや半自動化リマインドメールなども見据えている

――リニューアルをするにあたって、苦労した点はありますか。

プログラムコードを整理するなどして保守性を高めることもできました。かなり大変でしたが、今回改善できたことで今後のアップデートもよりスムーズになり、広告主様に良い機能をスピーディーに提供できる体制にできたと思います。

――今後の展望について教えてください。

将来的には問い合わせのAIサポートなどを導入してやり取りを最適化したいと考えています。また、自動のリマインドメール機能などを導入して、インフルエンサーとのやりとりを半自動化するなどの取り組みも進めていきたいです。

――最後に、読者へのメッセージをお願いします。

『toridori marketing(トリドリマーケティング)』はSNSマーケティングを始める上で、最もわかりやすいシステムだと自負しています。今後、より便利に活用できるように開発チームがどんどん進化していきます。ぜひ利用していただきたいです。

――ありがとうございました。

[PR]提供:株式会社トリドリ