Amazon Web Services(以下、AWS)の利用が進むなか、AWS認定資格の人気が高まっている。認定資格を取得することでクラウドに関するスキルの底上げやDX推進の助けとなるほか、社員のモチベーションアップ、イノベーションに向けた組織文化の醸成などが期待できる。

マイナビニュース TECH+でAWSの利用や育成の課題を調査したところ、AWS認定資格に向けてどのような育成を行い、そこで得た学びを実務でどう活かしていくべきかがわからないといった課題が浮き彫りになった。クラウド人材を育成するにはどのような手法が有効なのだろうか。

本記事では、2023年に資格取得者の伸長率が日本一だった企業に贈られる「Rising Star of the Year 2023」を受賞したアシストにクラウド人材育成のコツを聞いた。

87%が「AWS認定資格は必要」と回答、認定資格はいまなぜ必要なのか

企業がクラウドを活用するうえでいまや欠かせない存在となったAWS。AWSが公式に提供する認定資格の重要性も高まっており、クラウド人材育成の一環としてAWSを教育研修プログラムに組み込むケースも増えている。

マイナビニュース TECH+が行った読者アンケート調査では「現在AWSを利用しているかどうか」について「はい」と回答した割合は59.5%(アンケートQ1)にのぼった。また、AWSを利用している企業に対してAWS認定資格の必要性を聞いたところ「必要性を感じる」との回答は87.4%を占めた(アンケートQ2)。

  • お勤めの企業でAWSを利用しているかのアンケート結果
  • AWS利用において認定資格取得の必要性を感じているかのアンケート結果

この結果について、企業のIT活用を長年サポートしてきたアシストの関 俊洋氏はこう話す。 

「AWS認定資格は『取りたい資格のランキング』などを見ても必ず上位に位置していますし、自社システムをクラウドに移行する際には必ずと言っていいほどAWSが候補に挙がります。また、近年クラウドが身近になり、ビジネスを考えるうえでクラウドの知識が求められるようになっていて、エンジニア以外の方がAWSの認定資格を取得するケースも増えています」(関氏)

認定資格には、クラウドへの理解と基礎的なAWSの知識を検証する「クラウドプラクティショナー エッセンシャル」や、AWSで分散システムを設計および実装する能力を検証する「ソリューションアーキテクト アソシエイト」など、レベルや内容、対象領域によって12の資格がある(2024年8月現在)。また、DevOpsやセキュリティ、機械学習(ML)などの専門的な内容も提供される。これらを職種や状況に合わせて取得していくことで、ベストプラクティスや推奨アーキテクチャ、推奨フレームワークに沿った効果的なシステム構築・運用が可能になるのだ。

「もっとも目に見える成果としては、クラウド移行後のコスト削減が挙げられます。AWS認定資格を取得していれば、的確なシステムの見直しや構築、運用が可能になるため、クラウドのメリットを最大限に享受しながら、運用コスト削減も期待できます」(関氏)

くわえて、資格を取得したエンジニアや部門リーダーがクラウド活用を推進することで、AI活用なども推進しやすくなったり、社員のモチベーションアップや将来的なキャリアパスにもつながったりという利点もある。

  • (写真)クラウド技術本部 部長 関 俊洋 氏

    クラウド技術本部 部長 関 俊洋 氏

情報選択や自己学習の難しさ、学習環境構築──、AWS認定資格取得の課題

このようにメリットの多いAWS認定資格だが、取得するうえで課題を抱える企業も多い。

TECH+のアンケート調査で「資格取得の課題」を聞いたところ、最も多かった回答が「自己学習では限界がある」で25.8%だった(アンケートQ5)。また「AWS人材育成にあたっての課題」については、コスト面での課題に多く回答が集まる一方で「育成の時間がない」が 31.5%、「どのように育成すればよいかわからない」に 26.3%の回答があり、育成手法にも課題があることが読み取れる(アンケートQ6)。

  • AWSのスキルや認定資格取得に向けて課題に感じていることのアンケート結果
  • AWS人材育成にあたってどういった課題を抱えているかのアンケート結果

この結果を受けて、関氏はAWS認定資格取得の課題について次のように解説する。

「よく聞く課題は3つあります。1つめは、情報の取捨選択が難しいことです。AWSの情報はとても多く、かえってどこから手をつけていいかわからないという声が多いです。2つめは、学習環境を整えるハードルが高いことです。AWSに直接触れながら学ぶことが効果的ですが、そのための環境構築には手間とコストがかかります。3つめは、自己学習の難しさです。資格取得に向けて黙々と勉強することで挫折したり、せっかく勉強しても実務に活かしづらいという声も多かったりと、資格取得サポートや伴走者が必要と考えられます」(関氏)

集合研修とeラーニングを組み合わせてブレンデッドラーニングを提供

こうした課題を解消するためにアシストが提供しているのが「AWS人材育成ソリューション」だ。アシストは、AWSトレーニングパートナー認定を受けており、2021年3月から認定講師による「AWS認定研修コース」を提供している。2023年には「Rising Star of the Year 2023」を受賞しており、日本一の資格取得者の伸長率を誇り、現在資格取得数は300を超えているという。AWS人材育成ソリューションはそうしたアシストの教育ノウハウがつまったプログラムになっている。

集合研修とeラーニングを組み合わせたブレンデッドラーニングが大きな特長で、このうち、集合研修には大きく3つのプログラムがある。

1つめは、AWS社の厳しいチェックに合格したアシストの講師が、AWSの公式テキストとハンズオン環境を用いて行う「AWS認定研修」で、受講者数は累計で1,386名にのぼるという。2つめは、「設定変更ミスによりダウンしてしまったAWS環境を復旧せよ」などのユースケースに沿って実践力を強化していくグループワーク型研修「AWS Jam」。3つめは、講師から出題されるシステムの要件定義をもとにAWSの構成を1から設計、構築するロールプレイング型研修「AWS 設計・構築ロールプレイング」だ。集合研修の講師は、大規模プロジェクトを手掛けるなどの豊富な経験を有しており、現場での苦労などリアルな経験をもとにした研修となっている。

「資格習得に役立つ研修や模擬試験などを体系立てて受講できるようにしています。これにより『AWS資格を取得させたいがどんなカリキュラムが良いかわからない』といった課題を解消します。また、ユースケースをベースにした研修で実践力を身につけていくことで、『実務で使える知識が身に付かない』という悩みにも応えられる内容になっています」(関氏)

一方、eラーニングはAWSが公式に提供する「AWS Skill Builder」を活用している。AWS Skill BuilderはAWSと直接契約することもできるが、アシストの集合研修とセットで利用することで、より学習効果を高められる。

「AWS Skill Builderでは、実際のAWS環境を操作できる150種類超のハンズオンコンテンツを追加利用料金なしに利用できます。また、集合学習とeラーニングを組み合わせることで、インプットとアウトプットを繰り返すことができ、実務で生きるノウハウを習得できるのです」(関氏)

  • AWS人材育成ソリューションの概要

座学ハンズオンから疑似実践、実際のプロジェクトまでを伴走サポート

アシストのAWS人材育成ソリューションは、研修後1カ月は講師に質問し放題、さらにハンズオン環境を何度も利用し放題という特典もある。実際のAWS環境で復習をする際に出てきた不明点をいつでも講師に聞くことが可能で、研修で学習したことを定着に落とし込むところまでしっかりサポートしてAWS内製化までつなげていく。基礎から実践、内製化まで伴走型の支援を受けられる点が、AWS人材育成ソリューションの最大の特長だ。

「座学ハンズオンから疑似実践、実際のプロジェクトまで、インプットした知識を現実に近い形でアウトプットしていくことが重要です。最終的に内製化までたどり着くには、現場での経験による生きた知識の習得は必須です。AWS人材育成ソリューションを通して、お客様の継続的なAWS活用をサポートしていきます」(関氏)

認定資格が真価を発揮するのは、現場に適用され、継続的な改善が組織の風土や文化の改革につながるときだ。その目標を見据えて提供されるアシストのAWS人材育成ソリューションは、AWS活用やIT人材育成に悩む多くの企業にとって心強い存在となるに違いない。

アンケート実施概要


回答方法:インターネットによるアンケート
対象:マイナビニュース会員読者
回答者数:200名
実施期間:2024年7月29日(月)~2024年8月8日(木)

関連リンク

株式会社アシスト
・「AWS人材育成ソリューション」のお問い合わせはこちらから
・AWS研修についてはこちらから

[PR]提供:アシスト