「さっき決まったのだけど、クラウドとか使って社内のDX推進も新しくよろしくね~」部長からの急な依頼に猫の手も借りたい『情シスのタマちゃん』が導き出した答えとは…?!
デジタルテクノロジーの活用がビジネスに欠かせなくなった一方で、企業におけるIT人材不足も深刻化しています。現在では、インフラの管理からデバイスや基幹システムの運用までを1人で担う、“ワンオペ情シス”状態の企業もめずらしくありません。アレもコレもと頼まれ、ITの便利屋として疲労困憊の情シス担当者も多いのではないでしょうか。こうした過酷な状況のなか、トップダウンでDX推進を求められたらどうなってしまうのか……。
本記事では、通常業務ですら多くの時間を取られ多忙を極める情シスのタマちゃんが、DX推進にリソースを割くために着目した“バックアップ改革”を通して、情シスの働き方改革を実現したアプローチを紐解いていきます。
「やるべき業務が他にもあるのに…」
突然、場合によっては毎日バックアップ処理失敗やエラーが出る状況の修復・改善に、調査時間や人材リソースの多くが割かれる企業は少なくありません。日々の業務に追われ、新しい業務に手を出せなかったタマちゃんですが、解決策を見出すために参加した「Dell Technologies Forum 2023」のデータ保護セッションで現状を打破するソリューションに出会います。それはバックアップ業務を“as a Service”モデルで提供するデル・テクノロジーズの「Dell APEX Backup Services(以下、APEX Backup Services)」でした。
バックアップのシステム構築や運用を“丸投げ”できるDell APEX Backup Services
ハイブリッドクラウド / マルチクラウドへの移行が進み、オフィスと自宅(外出先)のハイブリッドワークが浸透してきた現在、分散されたデータの保護を担うプラットフォーム環境の構築・運用にかかる負荷は加速度的に高まっています。保護すべきデータはオンプレミスのシステムからSaaSサービス、エンドポイントにまで拡大し、すべてをカバーするバックアップ体制を作るのは非常に困難なミッションといえるでしょう。そして本番環境のリソースが変化すれば、それに追随してバックアップ環境も変えなくてはなりません。インシデントが発生した際には迅速かつ確実に戻せる仕組みも構築する必要があります。場合によっては拠点ごとにバックアップ設備を用意する必要もあり、情シスの限られたリソースを費やすことになります。これだけの苦労を重ねながら、データ復旧が必要となるインシデントが結果一度も起こらないというケースもありますが、自然災害の発生はもちろん、ランサムウェアなど巧妙化したサイバー攻撃への対処を考えると、バックアップ作業に手を抜くわけにはいきません。そのため、毎日のように発生するバックアップ処理成否確認やエラー対処に費やす時間が増え、DXなど生産性の高いタスクに情シスのリソースを割けない企業も多いのではないでしょうか。
APEX Backup Servicesはデータ保護・バックアップシステムとその基盤運用を丸ごとSaaS形式で提供するソリューションで、バックアップ基盤にかかる負荷を大幅に軽減することができます。バックアップ対象を設定すれば、デル・テクノロジーズの専門チームにシステム基盤の運用を任せることが可能となり、既存のバックアップ環境ではカバーできていなかった領域のデータも保護できるため、業務データの安全性を確保しながら、情シスの業務を生産性の高いタスクに振り替えることができます。さらに同SaaSにおけるセキュリティオペレーターの役割も、専用のSOC(Security Operation Center) チームが対応してくれます。ランサムウェアに感染した際、リカバリするデータをキュレーションしてくれる追加のオプションサービスなども提供しており、責任共有モデルを採用した一般的なクラウドサービスと比べて、バックアップデータの安全性や堅牢なセキュリティを担保しているのも特長です。
実際、社内業務システムをオンプレミス環境の仮想化基盤に集約して運用していた会社の事例では、仮想化基盤の刷新(デル・テクノロジーズのVxRailシリーズに移行)に合わせてAPEX Backup Servicesを導入しました。導入後の同社では、データセンターに設置したバックアップシステムを撤廃し、最大1カ月かかっていたバックアップ基盤の不具合への対処時間もゼロになるなど、バックアップ業務にかかる情シスの負荷を大幅に軽減することに成功しています。設定時間も非常に短く、仮想化基盤を移行した当日からクラウドへのバックアップが開始され、バックアップ時間も以前より短縮でき、情シス担当者はDXの取り組みに注力できるようになったといいます。
単に「バックアップの見直し」ではない。「情シスの働き方改革」という新しい攻めの導入動機。DXへ注力できる時間ができたタマちゃんは…
情シスの人的リソースをDXなどに集中させるために効率化すべき領域は多岐にわたるなかで、「重要性は高いが、業務負荷がかかる」業務の効率化は極めて有効な一手といえ、バックアップはその最たる一例とも言えます。実際、デル・テクノロジーズが実施した調査によれば、日本国内においてバックアップ業務をas a Serviceモデルで利用したいというニーズは高く、バックアップにかかるリソースと時間を他の業務に回したい企業が多い傾向がうかがえます。
タマちゃんがAPEX Backup Servicesを知り、導入を決意したのは偶然でしたが、DXについて考える時間を捻出したいという思いを抱いていたことを鑑みれば、ある意味で必然だったのかもしれません。
IT人材不足は簡単に解決できる問題ではなく、今後も企業の情シス担当者は多くの業務をこなし、そのうえで社内のDX推進などにも対応しなければなりません。また、不足の事態に備えたバックアップの体制やセキュリティの強化は、今後ビジネスを展開していくうえで、これまで以上に重要度が増していくでしょう。そうしたなか、負荷が大きく重要度の高い既存業務は、今回のタマちゃん達のようにサービスやソリューションを用いて効率化することができ、情シス担当者の働き方改革にもつながります。貴重な人的リソースをより生産性の高いタスクに割り当てることで、IT人材不足に悩む企業にとって、DXを推進する大きな一歩にもなるでしょう。Dell APEX Backup Servicesは、その一端を担ってくれる、頼もしいソリューションといえるのではないでしょうか。
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