右:内村元氏 合同会社EXNOA マーケティング本部 プラットフォームマーケティング部 部長
左:久保田耀平氏 合同会社EXNOA マーケティング本部 デジタルマーケティング部
これまでは、オンプレミスに設置したサーバーに対しVPNを介して外部からアクセスできるようにしていましたが、運用管理の負担増や容量不足、ネットワーク帯域の逼迫などの課題を抱えていました。そこで採用したのが「DirectCloud」です。
登録ユーザー3100万人、国内最大級のゲームプラットフォームを提供
「艦隊これくしょん-艦これ-」「刀剣乱舞-ONLINE-」など数々のヒット作を展開し、2021年12月に事業発足から10周年を迎えたゲームプラットフォーム「DMM GAMES」。2020年4月に社名を合同会社EXNOA(エクスノア)へと変更し、「世界中の大人に興奮を」という信念のもと、DMMグループの中核事業を担う企業として、社員1200名以上、売上高822億円の企業として成長を続けています。
マーケティング本部 プラットフォームマーケティング部 部長 内村元氏はこう話します。
「フィーチャーフォン向けゲームからスタートし、今は複数デバイスで利用できるオンラインゲームやスマホ向けゲームなどを提供しています。DMM GAMESの登録ユーザーは3100万人超、運営中のオンラインゲーム230本超、提供中のダウンロードゲームは1万2000本超と、国内最大級のゲームプラットフォームです。プラットフォーム事業のほかに、パブリッシング事業、コンテンツ事業、海外事業、投資事業を展開しています。」
DMMグループでは約60事業を20以上のグループ会社で運営しており、組織としてはそれぞれが自主的に意思決定を行なう「事業部制」になっているといいます。ITシステム運営も同様で、グループ共通で利用できるサービスのほか、企業や部門部署ごとに利用できるサービスを提供しています。
マーケティング本部 デジタルマーケティング部 久保田耀平氏はこう説明します。
「ファイルサーバーなどは自社開発しているDMM GAMES共通のストレージ基盤のほか、部門や部署ごとに利用しているNASや外部パートナーとのやり取りに利用しているストレージなどがありました。現場に即したIT導入や運用が可能な体制になっている一方、現場側でのIT運用管理の負担も大きくなることに課題を感じていました。」
そこで、外部公開用ストレージの保守切れをきっかけに新たな基盤として導入したのがDirectCloudでした。
兼任IT担当の運用負担増、ストレージ容量の不足、VPN経由での回線逼迫が課題に
EXNOAが抱えていたファイルサーバーの課題は、大きく3つあります。
1つめは、運用管理負担の増加です。
IT導入を現場レベルで実施できる分、運用管理もグループのIT担当者に頼らずに実施する必要がありました。
内村氏はこう説明します。
「たとえば、久保田は広告やバナー、LP(ランディングページ)、サイトの制作などをリードしていて、それに関連するファイルをゲーム開発企業や広告代理店などの外部パートナーとやりとりします。その際に適切にファイルが保存されているか、ストレージ容量は足りているか、不適切な利用がされていないかなどを毎週チェックしなければならない状態でした。本来のクリエイティブ業務の妨げになっていたのです。」
2つめは、ストレージ容量の不足です。
外部パートナーとやりとりするためのファイルサーバー(外部公開用ストレージ)は、一時的に保存することを目的にしていたため、500GBしか容量がありませんでした。
久保田氏はこう振り返ります。
「EXNOAで全社的に利用している共通のストレージ基盤から、外部公開用のストレージにデータを移し替える作業を毎回行なっていました。クリエイティブに関わる素材は、キャラクターやロゴ画像、ゲームPV、アニメーション素材のSpineデータ、イベントシーン、フレーバーテキストなど、1つのタイトルにつき最低でも15GBに上ります。複数タイトルを並行して作業するだけで容量が一杯になり、容量を確保するための削除や移行作業も負担になっていました。」
3つめは、リモートワーク(テレワーク)時のネットワーク負荷の増大です。
社内の共通ファイルサーバー基盤へのアクセスはVPN経由で行なっていました。共通ファイルサーバー上のデータを閲覧することはできたものの、VPN経由で外部公開用ストレージに複製データを保存した際、ネットワークに負荷がかかり通信回線が逼迫。他の業務アプリケーションやWeb会議ツールなどが使えなくなるなど、業務に支障がでるようになっていたといいます。
コストパフォーマンスの高さを評価し、外部公開用ストレージとして採用
こうした課題を解消したのがDirectCloudでした。主要なクラウドストレージサービスを提供する企業十数社を2〜3社にまで絞り込んだうえで、ヒアリングを実施。最終的に採用されたのがDirectCloudでした。
内村氏は選定のポイントをこう話します。
「担当者の運用負担を軽減できるか?大容量ストレージを最適なコストで利用できるか?リモートワークなどの柔軟な働き方に対応できるか?を重視して選定しました。具体的には、管理画面が日本語で使いやすく、ユーザー数に関係なく容量ベースで月額利用できること、通信帯域を圧迫せずに関係者がスムーズに活用できることなどを条件に絞り込んでいきました。」
それまでのストレージは500GBで月額10万円程度の費用がかかっていたといいます。また、管理画面の言語が英語表示だったため、誰でもすぐに使えるわけではなく、担当者の人件費や教育コストも増えていたといいます。
久保田氏は、こう振り返ります。
「外部公開用ストレージは、社内ユーザーはもちろん、外部パートナーを含めて数百規模のユーザーがアクセスする環境です。ユーザー数に応じて利用料金が増えるタイプではなく、月額料金がユーザー数に左右されない定額制で、ストレージ容量を拡張できるタイプのサービスが適していました。」
運用アドバイスやサポートを活用、ユーザー目線のサービスに信頼度を高める
DirectCloudは2020年7月から導入を開始し、現在約5TBを運用しています。導入当初は、機能面で不足を感じたこともあったといいますが、ダイレクトクラウドに要望を伝えたり、機能の使い方についてアドバイスを受けながら、不足を解消していったといいます。
たとえば、データ移行においてはダイレクトクラウドのカスタマーサクセスチームによるアドバイスやサポートを受けながら、テンプレートを使った一括操作の方法についてアドバイスを受けスピーディーに移行を実現しました。また、容量の増加ペースを見越して不足や料金を知らせてくれるため、容量不足に悩むことなく、将来的な拡張の計画が立てやすくなったといいます。
「システム的に通知するのではなく、カスタマーサクセスの担当者がわれわれの状況を把握した上で連絡をしてくれています。かゆいところに手が届き、余裕を持って提案してくれるので稟議も通しやすく助かっています。」(久保田氏)
DirectCloudへの移行により、課題だった「運用管理の負担増」「ストレージ容量の不足」「VPN経由での回線逼迫」はすべて解消されました。加えて、ファイルの棚卸しができたことで、生産性の向上にもつながったといいます。
「世界中の大人に興奮を」を目指し、ゲームプラットフォームとしての更なる拡大を目指すEXNOA。世界中の開発会社や代理店とのスムーズなコミュニケーション基盤の提供を軸に、DirectCloudが同社のビジネス支えていきます。
会社概要
合同会社EXNOAHP:https://dmmgames.co.jp/
〒106-6224
東京都港区六本木三丁目2番1号
住友不動産六本木グランドタワー24階 (本社)
事業内容:オンラインゲーム事業、その他
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