デジタルテクノロジーの活用がビジネスの競争力維持に欠かせないものとなった現在、企業の情報システム部門が担う役割は増加する一方。いまや「企業の成功は、情報システム部門にかかっている」と言われているなか、情シス担当者は責任重大な業務にどのような思いで取り組んでいるのだろうか。その実態を明らかにすべく、株式会社インターネットイニシアティブ(以下IIJ)は、2021年5月21日~6月8日にわたり「全国情シス実態調査2021」と題したアンケート調査を実施した。

本稿では737件の有効回答を集めた同調査の結果から、業務のデジタル化が急進し、多忙を極める情シスの“ホンネ”と“リアル”な実情に迫っていきたい。

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デジタル化が推進される中で、情シス部門に求められるものとは?

IIJが実施した「全国情シス実態調査2021」では、社内のITシステム・ネットワーク運用に携わる情シス部門担当者737名を対象に、約40問の設問で全国の情シス部門の実態を調査している。業種、従業員数、年商規模、情シス部門の人数といった企業の基本情報や、入社方法、勤続年数、役職といった情シス担当者のパーソナルデータ、直近1年間の平均残業時間、時間を費やしている業務、現状の課題など、情シスの実態に迫る内容の設問で構成されている。

調査結果から見えてきた情シスの“リアル”をいくつか紹介しよう。「従業員規模別の情シス平均人数」からは、どの人数規模でも正社員が正社員以外より多い傾向と、「100人未満規模」企業の約4割が“ひとり情シス”状態であることが確認できる。また「今後の人員計画について」の設問では、22.3%が「人員を増やす方針」、44.9%が「現状維持の方針」と回答。業種別では「輸送機械」「金融」「医薬・バイオ」が人員を増やす方針が多く、「外食・中食」では人員を減らす方針が多いといった傾向が見られた。

従業員規模別の情シス人数

  • 「従業員規模別の情シス平均人数」のアンケート結果を集計したグラフ

今後の人員計画

  • 「今後の人員計画について」のアンケート結果を集計したグラフ

「どのような業務に時間を費やしているか」という問いに対しては「IT戦略の策定・戦略策定支援」がトップで、「新規システム導入検討・検討支援」「既存システムリプレース検討・検討支援」「システム運用・監視」と続き、デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する状況のなかで、情シス部門に求められているものが見えてくる結果となっている。

どんな業務に時間を費やしているか

  • 「どのような業務に時間を費やしているか」のアンケート結果を集計したグラフ

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企業のIT戦略傾向や、年収や残業時間といった担当者の“リアル”な結果を大公開

本調査では、このほかにも数多くの興味深いアンケート結果が出ている。今後強化すべきポイントでは「セキュリティ強化」がトップ、新規導入予定のシステムでもセキュリティ関連のキーワードが多く、情シス部門においてセキュリティの担保が重要なミッションであることが見てとれた。さらに、「年収」「残業時間」「転職回数」など、情シス担当者ならば気になる情報も確認できる。

「忙しいのは私だけ……?」「他社の情シスが抱えている課題を知りたい」という方は、ぜひ本調査レポートをご覧いただき、自社・自身の取り組みについて振り返ってみてはいかがだろうか。

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[PR]提供:インターネットイニシアティブ