マイナビニュースは、12月14日(金)、東京・神保町にて「マイナビニュースフォーラム2018 Winter for データ活用 ~これからの企業経営に求められるデータ基盤構築・分析とは~」を開催する。
ものづくりの現場で稼動する機器から、日々私たちが生活で使用するパソコンやスマホまで、現代社会を支えるさまざまなモノはインターネットと繋がり、 IoTの台頭により、世の中を飛び交うデータはさらに肥大化し続けている。社内、社外に散在するこれらの大量のデータを、目的を持って効果的に収集、蓄積、分析、活用すれば、ビジネスにおける新たな付加価値を生み出すことが可能だ。そのために、企業が取り組まなければならないこととは何か。
マイナビニュースは、"これからの企業経営に求められるデータ基盤構築・分析とは"をテーマに、フォーラムを開催する。
同フォーラムでは「流通・小売業」「製造業」「金融業」の3トラックに分けて講演を実施。激化する競争に勝ち抜くためにはどのようにデータを活用していくべきなのか。各分野のさまざまな導入事例を紹介しながら、そのヒントを提示する。ここでは「製造業」に絞って、その講演内容を紹介しよう。
小松製作所に見る、データ活用、つながる化のメリット
【製造業/Keynote B-1】に登壇するのは、小松製作所 CTO室 Program Directorの冨樫良一氏だ。
激変するビジネス環境のもと、企業には社会との共存共栄、持続可能性の視点が求められている。建設鉱山分野においても、労働災害の高止まりや熟練労働者の不足など、社会課題が山積しており、これらは世界共通の課題だ。これらの課題解決のためには、市場・技術動向を監視し、明確なビジョンを持って顧客中心のものづくりを推進することが大切で、今後ますます、さまざまなパートナーとの連携が重要となる。
同講演では「コマツが見据えるグローバルオープンイノベーション戦略」と題し、これまでの事例や今後の方向性の具体的な事例を通じ、データ活用、つながる化のメリットについて紹介する。
ミシュランのデータ活用社会に備えたビジョンとは
【製造業/Keynote B-5】に登壇するのは、日本ミシュランタイヤ B2Bタイヤ事業部 常務執行役員の高橋敬明氏。
現在、輸送業界では、Eコマース市場の拡大によるドライバー不足と、高齢化が深刻化。ミシュランは高品質で特徴のあるタイヤと新たなサービスを提供することにより、その課題を解決したいと考えている。例えば、シングルタイヤX Oneは車輌の大幅な軽量化に寄与することが可能だ。またIoTで空気圧情報を共有し、パンクを未然に防ぐ「TPMSクラウドサービス」や、ドライバーのための満足度調査「ドライバー診断パッケージ」などの新サービスも提供を開始した。
同講演では【データの『価値化』に挑む - ミシュランがIoTで掲げる「タイヤの見える化戦略」とは】と題し、運送事業者の"困りごと"を解決し、モビリティーに貢献する、ミシュランのデータ活用社会に備えたビジョンの紹介を行う。
クラウドベースのデータ活用へのステップ
製造業【Session B-2】に登壇するのは、Talendでカスタマーサクセス シニアマネージャーを務める正金秀規氏だ。
近年、IoTからのデータ取得を始め、データソース/データボリュームは増え続け、さらにデータ活用のセルフサービス化も進行中だ。そんな中で、ビジネスの変化に絶えず対応できる競争力を持ち続けるために、拡張性の高いクラウド上でのデータベースやDWH構築は、今後の企業システムにおいて有効なデータ基盤になると考えられる。しかし、セキュリティの課題などから、全ての企業システムがすぐにクラウドへ移行できるわけではない。そこで注目したいのが、クラウドネイティブのデータ統合プラットフォーム。これを活用することで、スムーズなクラウドへの移行や、ハイブリッド環境を構築することができる。
同講演では「IoT/ビッグデータを本当に活用するためのクラウドデータ基盤の可能性 ~ハイブリッドxニアリアルタイムで、データをビジネスに投入~」と題し、事例を交え、クラウドベースのデータ活用へのステップを紹介する。
製造業・SCM分野における、AIとBIで強化する最新データ分析
製造業【Session B-3】に登壇するのは、クリックテック・ジャパンのソリューション・コンサルティング部でシニアソリューション・アーキテクトを務める鈴木珠子氏だ。
データサイエンティスト不足により、ビジネス部門にデータ分析を推進させるため、セルフサービス型ビジネスインテリジェンスの採用が進んだ。クリックテックでもBIにAI(拡張知能)を搭載することで、データ分析者の分析業務の自動化を推進している。
同講演では「AI(拡張知能)とBIで強化するSCM分野でのデータ分析」と題し、製造業におけるSCM(サプライチェーンマネジメント)分野でのデータ分析の事例を含め、セルフサービス型BIの最新動向と利用例の紹介を行う。
データ利活用を促進する、地に足のついたデータ環境の準備
製造業【Session B-4】に登壇するのは、日立システムズの産業・流通情報サービス第一事業部 第1システム本部で担当部長を務める石橋政一郎氏だ。
さまざまなデータに基づく意思決定や、IoT/AIを駆使したデジタルトランスフォーメーションなどの新たなイノベーションを促すためには、分析や予測などが可能な環境が必要だ。そのため、社内外のデータ環境の整備・統合が不可欠となる。
同講演では、企業におけるデータ利活用を促進するために必要なデータ統合基盤の考え方や、将来を見据えたロードマップなどを、日立システムズの顧客事例などを交えながら紹介し、地に足のついたデータ環境の準備について解説する。
データ利活用に課題を抱える「製造業」の企業の方はもちろん、「流通・小売業」「金融業」の方も、新たな企業経営の指針となるヒントを、同フォーラムに参加することで見つけていただきたい。
フォーラムの概要は以下の通り。
- タイトル:マイナビニュースフォーラム2018 Winter for データ活用
~これからの企業経営に求められるデータ基盤構築・分析とは~ - 開催日時:2018年12月14日(金)13:00~17:55(開場予定12:30)
- 会場:ベルサール神保町
- 住所:〒101-0065 東京都千代田区西神田3-2-1
住友不動産千代田ファーストビル南館2・3F - 参加費:無料(事前登録制)
- 申し込み締切日:2018年12月13日(木)15:00まで
- 定員:300人
[PR]提供:ABEJA、パイプドビッツ、テクマトリックス、Talend、クリックテック・ジャパン、インフォマティカ・ジャパン、日立システムズ、ビービット、マイクロストラテジー・ジャパン、 トレジャーデータ