さらなる進化へとつながる2018年の重点方針

5月9日~11日にかけて、日本最大級のIT専門展「2018 Japan IT Week 春」が東京ビッグサイトで開催された。本記事では、同イベントの中でも「第9回 クラウド コンピューティング EXPO【春】」に出展していた富士通クラウドテクノロジーズ(FJCT)のブースレポートおよび担当者インタビューを紹介する。

富士通クラウドテクノロジーズでは、昨年から今年にかけて大きな変革があった。まず、2017年4月には旧ニフティの分社化により富士通クラウドテクノロジーズが誕生。11月1日からはパブリック型クラウドサービス「ニフティクラウド」を含むすべての法人向けサービスを新ブランド「NIFCLOUD(ニフクラ)」に統合した。そして2018年は「高品質、No.1 VMwareクラウドへ」「データサイエンスビジネスの強化」「パートナー様・お客様とのCo-creation(共創)」という3つの重点方針を掲げて、さらなる進化を目指している。

  • 富士通クラウドテクノロジーズ 営業マーケティング本部 マーケティング部の木下達也氏に話を伺った

クラウド基盤にVMwareを用いたニフクラならではの親和性

今回のブースでは「あなたのVMにクラウドのパワーを」というキャッチフレーズを前面に押し出すなどVMwareとの連携が強調されていた。また、展示物や配布物では”No Boundary”というフレーズが使われていたが、これは「障壁のない世界をつくる」というニフクラのブランドビジョンだということだ。従来、オンプレからクラウドへの移行には高い障壁があると考えられていたが、それをニフクラがとりのぞくという強い意欲の表れだろう。富士通クラウドテクノロジーズ 営業マーケティング本部 マーケティング部の木下 達也氏は「これからの時代、パブリッククラウドとオンプレミス(VMwareで仮想化された)をどのように使いわけていくかが、企業の成長を左右する重要な鍵となります。クラウドとオンプレミスの活用において、VMware自体をハイパーバイザーとして使っているニフクラには大きなメリットがあります」と語る。

ニフクラはクラウド基盤にVMware vSphere を用いているため、仮想マシン(以下、VM)との親和性が非常に高い。無料で提供されている「VMインポート」機能を使えば、既存のVMを簡単にニフクラ上へと移行することが可能だ。また、データやVMイメージが大容量でインターネット回線を利用した移行作業に不安があるような場合には「ディスク受取サービス」が便利。これは、同社が用意する専用ディスクに大容量データやVMイメージを格納して送ると、安全かつ高速にVMインポートや指定ストレージ領域への転送を行ってくれるというもの。しかもプレミアムプランなら、平日・休日問わず夜間を含む6つの時間帯から専用ディスクの受け取り時間が選択でき、なおかつ到着後1時間以内にデータ移行作業を開始してくれるというから心強い。

「自社内でのインフラ運用は手間やコストがかかり、皆様大変苦労しておられます。また、VMwareの機能を使いこなせていなかったり、ハードウェアスペックの壁に阻まれたり、といったお客様も多いようです。その点、ニフクラならインフラ運用の手間が省けますし、業務の拡大に応じてスペックも柔軟に変更できます。もちろん、互換性に優れたVMwareを基盤とした“No Boundary”なニフクラなら、いま使っているシステムをクラウド基盤に合わせるといった改修も不要です」(木下氏)

パートナー企業のソリューションを前面に出した訴求方法

続いて木下氏は、2018年の重点方針のひとつである「パートナー様・お客様とのCo-creation(共創)」についても語ってくれた。

「まず重要なのは、パートナー様と協力したニフクラの“見せ方”についてですね。パートナー様は、お客様の課題を解決するための具体的かつ素晴らしいソリューションをお持ちです。ニフクラとしては、これらのソリューションを安心して利用していただける基盤としてさまざまな支援を行い、ともにお客様の課題解決につながる訴求を行っていきます」(木下氏)

今回、同社のブースでは、『働き方改革』『IoTデータ活用』『セキュリティ』の各分野において、パートナーと連携したソリューションの紹介が展示された。展示の背景について木下氏は「近年積極的な取り組みが行われている『働き方改革』はもちろん、クラウドだからこそできる『IoTデータ活用』、そしてクラウドを安心して利用するための『セキュリティ』と、いずれもお客様からのニーズが高いものばかり」と説明する。

  • 顧客によるニーズが高い『働き方改革』、『IoTデータ活用』、『セキュリティ』をテーマとした展示が行われていた ※クリックで拡大

パートナー企業との“共創”で新たなステージへ

最後に木下氏は、ユーザー企業とパートナー企業の双方に向けたメッセージを語ってくれた。

「現在オンプレでVMwareをご利用中のお客様は、VMの特性をより効果的に使えるパブリッククラウドへの移行がお勧めです。なかでもVMwareを基盤としたニフクラは親和性が高いので、既存環境からの移行もスムーズに行えます。純国産ならではのきめ細かいサービスと信頼性、そしてVMwareの可能性を100%引き出すことには自信がありますので、ぜひご利用ください。またパートナー様とは、ともにビジネスを創っていける“共創”の関係性がより強固なものになるよう、支援プログラムをはじめさまざまな取り組みを行っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします」

「高品質、No.1 VMwareクラウドへ」「データサイエンスビジネスの強化」「パートナー様・お客様とのCo-creation(共創)」という2018年の重点方針を掲げた富士通クラウドテクノロジーズ。その新たな進化に、今後も注目していきたい。

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