価格体系もシンプル、無料で利用できるツールも充実
AIPシリーズで行うP2Vは、VMware ESXiとHyper-Vに対応している。仮想変換ユーティリティを使い、物理環境やイメージファイルから直接VMwareハイパーバイザーのデータストアやHyper-Vホストから参照できる共有フォルダにバーチャルディスク形式(VMDK、VHD、VHDX)で保存が行える。さらに、仮想ディスクだけではなく仮想マシンも同時に作成し、すぐに起動することも可能だ。
またAIPシリーズを利用し、遠隔地にデータを転送する際は、まずローカルストレージやNASなどにバックアップを行って、クラウド・ストレージ(FTP、WebDAV、S3 API準拠に対応)、あるいはVPNで別拠点のネットワーク・ストレージにレプリケートすればよい。もし予算を抑えたいならば、AIPシリーズで取得したバックアップを、NASからUSBディスクに直接コピーし、遠隔地の拠点や銀行の貸金庫などに保管するという方法もあるだろう。
AIPシリーズは価格体系もシンプルだ。有料オプションがなく、1物理ホストに1ライセンスで、ゲストOSも無制限ながら19万8000円(サポート込み)と良心的。ホストに対しても無制限でP2Vに対応する。イメージファイルをVMware WorkstationやHyper-Vで直接起動できる「ImageBoot」や、イメージファイルのレプリケート、あるいはコンソリデートを別のPCから行える「ImageCenter LE」も無料だ。クラウドライセンスでは、パブリッククラウド向けのオプションとして、瞬時に復旧モードに切り替えられる専用マルチブートソフトが無料な点もうれしいところだ。
わずか2分足らずでシステムを元に戻すインスタントHA
データをバックアップするだけでなく、迅速にシステムを元に戻すリストアも重要だ。従来のAIPの高度な機能を基にして、現場での使い勝手を重視した派生製品として登場したのが、インスタントHA(高可用性)の「vStandby AIP」だ。これは、復旧時にバックアップファイルから復元作業をせずに、わずか2分足らずで元のシステムと同じ状態の仮想マシンから起動できる画期的なソリューションだ。ダウンタイムを極力短くしたい場合に有効で、高価なHAソリューションとは違い1ライセンス49,800円で利用できる。しかもvStandby AIPの1ライセンスのみで、「スタンバイ仮想マシン」として待機させるイメージファイルセットを複数(数量の制限無し)設定可能である。例えば、5台、10台のバックアップ対象サーバに対しても使用できるので、バックアップ対象1サーバあたり1万円未満という最も経済的で最適なDR対策ソリューションと言える。
その仕組みは至って明快だ。AIPでバックアップを完了したあと、指定されたVMwareのハイパーバイザー上にコールドスタンバイのゲストマシンを作成し、増分バックアップの内容で常に更新しておく。つまり正常な状態のときから自動でホスティングしておき、いざ障害が発生したらこのスタンバイ仮想マシンを起動することで、すぐにシステムを復旧するわけだ。もちろんスタンバイ仮想マシンは拠点などの遠隔地にも配置が可能だ。各増分ファイルはブートポイントとして保存されているので、悪意のあるソフトウェアにシステムが汚染される前の状態から起動することも可能だ。
佐藤氏は「大阪と福岡の拠点間でHAの実験をしたところ、すぐにシステムが起動し、業務アプリも問題なく利用できました」と自信をみせる。
このようにネットジャパンでは、AIPシリーズのコアとなる3つの技術「コピーエンジン」「トラッキングドライバ」「イメージマネージメント」をベースに、今後もさまざまな製品を自社で開発していく予定だ。
また、8月にリリースしたAIPのR2では、リモートネットワークコンピューターへAIPのエージェントやコンソールを一括でインストールできるプッシュインストール機能やリモートエージェントの状態表示、バックアップの実行を行えるリモート管理コンソールが実装され、使い勝手が大幅に向上した。
米国、ヨーロッパ、中国、香港、台湾、シンガポールなどにもグローバル展開を開始している同社だが、特に国内では徹底したサポートを行っており、製品の改善にも日夜にわたり余念がない。ユーザーに寄り添った面倒見のよいベンダーとしても定評があり、先ごろユーザー専用サイトの「AIP Club」も立ち上げたところだ。国産ベンダーの強みをしっかりと持つ同社を検討してみるのもよいだろう。
(マイナビニュース広告企画:提供 ネットジャパン)
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