精密計測機器 - 1年前に発表され話題を集めた「SmartSCALE」がMECT2015にて遂に登場

2015年10月21～24日 名古屋市国際展示場（ポートメッセなごや）にて、国内最大級の工作機械の展示会「メカトロテックジャパン2015（以下 MECT2015）」が開催される。 日本のものづくりを支える技術が集結する今回のMECT2015で大きな注目を集めているブースがある。それが精密計測機器の製造・販売を行うマグネスケールだ。 では、なぜ注目を集めているのか。それは、約1年前に発表され話題を呼んだ、新発想の直線磁気スケール「SmartSCALE」がお披露目するからである。 今回、同社の田中卓治氏に、この「SmartSCALE」の特徴と、MECT2015にて展示される内容について紹介いただいた。

過酷な環境に強い高精度な磁気スケール

スケールの磁性材料を磁気ヘッドで読み取り位置情報を検出する磁気スケール。工作機械では避けて通れない結露や油の影響を受けにくく、光学式と比較して、厳しい環境下においても安定した高い精度を得ることが可能という特色を持つ。

だが、磁気スケールであっても環境の影響を全く受けないわけではない。特に、切削工程が生じる環境では、細かい木屑や金属片などの粉塵がどうしても発生してしまう。そのため、これまでの磁気スケールでは、検出部をケースで覆ったり、エアパージの機能を持たせたりなど、様々な工夫がなされてきた。しかし、それらの工夫を凝らしたとしても、微小な粉塵や水蒸気などを完全に防ぐことはできなかった。しかも、保護を強化するにつれて、磁気スケールそのものが複雑化・大型化してしまうなど、別の弊害も発生していた。

今回のMECT2015で登場するSmartSCALEは、これらの課題をまとめて解決するものとして大きな注目を集めている。 「SmartSCALEは、発想そのものを変えた、全く新しいタイプの磁気スケールとなっています」（田中氏）

今までのように検出部をケースで覆うのではなく、磁気ヘッドとスケールの検出面を非磁性の金属で密封。これによって保護等級IP67という高い防塵・防水性を実現することが可能となっている。しかも、その構造は、驚くほどにシンプルで軽量。まさにこれまでの磁気スケールが持つイメージを一新した画期的な製品と言えるだろう。

発表から1年。満を持してMECT2015に登場する「SmartSCALE」

SmartSCALEは、2014年10月に開催されたJIMTOF 2014（日本国際工作機械見本市）にて、初めて一般に公表された。田中氏によると、「その時点で、既にこれまでにない数の問い合わせがあった」とのことだ。その後、いくつかの機械メーカーによる実機評価と意見交換を行いながら改良を加え、遂に今回のMECT2015にて実機がお目見えすることとなった。 「当日は、劣悪な環境下でも高精度な位置検出が可能であることをご覧いただくために、大量の水がかかった状態のデモをご覧いただく予定となっています」（田中氏）

なお、当日はSmartSCALEの他にも、マグネスケールが製造・販売を行っているデジタルゲージやレーザスケール、また新製品であるギア歯検出型回転スケールなど、様々な製品が展示される予定となっている。

当日、ブースにお越しになって、是非とも実物をご覧いただきたい。そのシンプルな構造と小ささに間違いなく驚くことだろう。

メカトロテックジャパン2015 株式会社マグネスケール 展示ブース 第2展示館（計測機器工具） ブース番号 2A12

（マイナビニュース広告企画 提供 マグネスケール）

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