学生向け電気自動車レースに採用

製品ライフサイクル管理(PLM=Product Lifecycle Management)分野において世界をリードするシーメンスPLMソフトウェアの「Solid Edge」は、エンタープライズ向け製品に引けを取らない豊富な機能と使い勝手の良さが特徴の3D CADだ。この特徴が高く評価され、Solid Edgeは各種教育機関における入門用としても数多くの導入実績がある。

CADの授業の教材として使われているだけでなく、実際の製作物設計にも幅広く使われている。例えば米国航空宇宙局(NASA)マーシャル宇宙飛行センターの所在地として有名なアラバマ州ハンツビル市にある公立技術高等学校「Huntsville Center of Technology(HCT)」では、10年以上にわたってSolid Edgeをカリキュラムに取り入れている。2012年からは英国GreenPower Education Trustが主催する学生を対象とした電気自動車レース「IETフォーミュラ24+」に参戦、手作りの電気自動車の設計ツールとしてSolid Edgeを利用している。

英国GreenPower Education Trustは、STEM(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学、Mathematics=数学の略称)分野を学ぶ9~25歳の生徒・学生を支援するために1999年に設立された。その主要プログラムの一つに電気自動車レースがあり、16~25歳の学生が参加するIETフォーミュラ24+は、英国各地から600校以上が参加するほどの一大イベントだ。HCTは米国代表として「Team USA」を結成。2013年には決勝レースへの進出を果たしている。

シーメンスPLMソフトウェアでは、レース用電気自動車の設計から実際の製作までを支援。電気自動車のすべての部品が作成できるSolid Edgeのパーツ、アセンブリをキットカーとして提供している。学生はSolid Edgeを設計とデータの再利用ツールとして使用、レース用電気自動車を通じて、設計に必要な技術を学ぶことになる。 なお、英国発祥のこのプログラムは、現在、国際化に向けて準備が進められているとのことだ。そう遠くない将来には、日本から参戦する学校やチームが現れるかもしれない。

電気自動車レースに出場した「Team USA」のマシン

日本の学校でも授業や課外活動に採用

一方、日本国内の教育機関でもSolid Edgeが使われている。例えば、東京大学工学部機械系学科群では設計・製図の授業にSolid Edgeを採用。ロボット開発チームなどの課外活動にも活用している。

東京大学工学部丁友会RoboTech(東京大学RoboTech)はSolid Edgeを使用してロボットを設計、開発。干渉チェックや強度計算、重量計算など、本来は作ってみないと把握できなかった部分の事前検証をデジタル上で実現した。データをチームメンバー間で共有・管理し、1台のロボットを各メンバーが分担して設計、あとから統合するという手法も可能になり、開発期間を大幅に短縮できたという。さらにロボット設計だけでなく、競技フィールドも作成してSolid Edge上で動作確認を行っている。作成したロボットは毎年開催されている「NHK大学ロボコン」に参加しており、2011・2012年度には連続優勝を果たし、日本代表として参加した「ABUアジア・太平洋ロボコン」でもロボコン大賞を受賞するなどの輝かしい実績を上げている。

函館工業高等専門学校(函館高専)では2002年から機械・電気・化学科の設計製図の授業でSolid Edgeを使用している。同校は"ものづくり"の全工程、設計から加工までを学生が体感できる教育を実践するために3D CADをカリキュラムに導入しており、使い勝手の良さを評価してSolid Edgeを採用したそうだ。現在は4カ所のCAD教室や図書館など、合わせて200台以上のPCでSolid Edgeが稼働しているという。

また課外活動にもSolid Edgeが使われている。授業で学んだ設計技術の知識を駆使してロボットを開発し、毎年開催されている「高専ロボコン」に出場している。

東京大学RoboTechによるSolid Edge事例動画を以下に紹介する。

さまざまなアカデミック向け支援策を実施

このように、シーメンスPLMソフトウェアでは教育機関などのアカデミック向けに3D CADの普及を推進する活動に取り組んでいるが、その中核となるのがグローバルで展開している「GO PLM(Global Opportunities in Product Lifecycle Management/PLM教育支援)プログラム」である。GO PLMでは、世界の約1万1,000におよぶ教育機関で毎年約100万人を超える学生にPLM技術を啓蒙しており、その一環として多くの教育機関にSolid Edgeを供与している。

また教育投資の一環として、全世界の学生を対象にした「Solid Edge Student Edition」が提供されている。これは、Solid Edge製品版に含まれる全機能が無償で使用できるライセンスであり、教育機関(大学・高等専門学校・専門学校・職業訓練校・高校)の学生・教員個人が学究目的で利用できる。有効期間は1年間だが、延長も可能だ。学校単位で利用できる「University Edition」「High School Edition」も用意されている。

さらに、シーメンスPLMソフトウェアのWebサイトには「Solid Edge Educator Resources」という教育プログラムを紹介するページがある。ここには、オンライントレーニングのための教材ページへのリンクとともに、スケッチや3Dモデリング、部品の組み立てなどの基本操作を学ぶためのチュートリアル(自己学習教材)があり、自由にダウンロードできるようになっている。ちなみに、一般企業、個人ユーザー向けにはSolidEdgeの45日評価版があり、この評価版もフル機能を無償で試すことができる。

多くの教育機関で豊富な実績があるSolid Edge。一度試してみる価値はあるだろう。

Solid Edgeについて

Solid Edgeは1996年にデビューした、歴史と実績に裏付けられた3D-CADです。ユーザーの声を常に取り込み、「設計者にとって最も良い設計環境とは何か?」を追及してきました。その結論の一つとして、作成履歴を気にせず、しかも強力なパラメトリック編集ができるシンクロナス・テクノロジーを生み出しました。誰がどんなCADで作成した3Dモデルでも自分の設計データとして自由に取り扱える利便性と簡便性で、3Dの作業効率を新たなレベルに引き上げました。 45日間無償評価版ダウンロードはこちら

(マイナビニュース広告企画)

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