『Windows Live Hotmail』では2009年5月より、外部メールを受信できるようになりました。POP3アクセスを利用できる各ISP(インターネット サービス プロバイダ)メールを受信することが可能です。これは複数のメールアカウントを持っている人にとっては便利に使える機能といえます。
たとえば、「これまではISPから割り当てられたメールアドレスを使ってきたけど、無料のWindows Live Hotmailも併用したい。でも、ISPメールはOutlookなどの電子メールソフトで受信して、Windows Live HotmailはWebブラウザで受信……そんな使い分けは面倒だな」という人はいるでしょう。その場合は、Windows Live Hotmailでまとめて受信できるように設定してみましょう。ISPメールだけでなく、「Gmail」や「Yahoo!メール」などのWebメールの受信もサポートしています。
設定はさほど難しくはありません。受信対象としたいメールアカウントをWindows Live Hotmailに登録するだけです。その際、登録アカウント宛に確認メールが届くので、確認処理を実行すれば作業完了となります。それでは、実際に設定する方法を紹介しましょう。
メールアカウントの追加方法
Windows Live Hotmailにサインインし、受信トレイなどが並ぶ左ペインの「アカウントの追加」をクリックして設定画面に移動します(図1)。
「電子メール アカウントの追加」画面に移動したら、Windows Live Hotmailで送受信したい電子メールアカウントの登録を行ないます(画面2)。電子メールアドレスとそのパスワードを入力しますが、その際、「電子メールが存在しない」「パスワードが適合しない」などのエラーメッセージが表示される場合は、画面の指示に従って操作を行なってください。
続いて、追加した電子メールアカウントの受信メッセージを、どのフォルダに保存するかを設定します(図3)。「受信トレイ」を選択してしまうとWindows Live Hotmail宛のメッセージと混在してしまうので、「別のフォルダー(フォルダー名)」を選択するようにしましょう。フォルダ名はあらかじめ設定されていますが、わかりやすい名前に変更してもかまいません。わかりやすくするという点では、他のアカウントのメッセージと区別するために、未読メッセージの表示色も変更しておくとよいでしょう。なお、フォルダ名に関する各設定はあとで変更することも可能です。
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図3 「別のフォルダー(フォルダー名)」を選択し、フォルダ名を任意で入力。追加アカウントの未読メッセージの色を指定したら<保存>ボタンをクリックする。続いて「メールアカウントの設定が完了しました」と表示されれば終了だ |
電子メールアカウントの追加とフォルダの設定を終えると、追加アカウントのアドレス宛に「Windows Live Hotmail : 電子メール アドレスの確認」というメッセージが送信されます(図4)。その電子メールアカウントの受信に利用していたメールソフトやWebメールサービスで確認メッセージをチェックしましょう。これは、電子メールアカウントの追加設定を行なった本人を確認するためのメールです。メッセージ内のリンクをクリックして確認処理を行ないましょう(図5)。
では「受信トレイ」のページに移動してみましょう。今回の設定例では、追加した電子メールアカウント宛のメッセージをWindows Live Hotmailで受信すると、先ほど作成されたフォルダに保存されます(図6)。なお、外部メールのメッセージをすべて受信するには時間がかかる場合があるので注意しましょう。
以上の処理を行なうと、Windows Live Hotmailでメールを新規作成する際に、追加した電子メールアカウントを送信元アドレスとして選択することも可能になります(図7)。
次回は、受信メッセージを任意のフォルダに自動的に振り分ける設定を紹介します。
著者プロフィール:さくしま たかえ
農家の嫁で3児の母。高齢者や視覚障害者を対象としたパソコンサポータ。福祉情報技術(e-AT)コーディネーター 2級。「Microsoft MVP Client Operating System Windows Desktop Experience」受賞。Webサイト「1から始めるお母さんのためのパソコン教室」、ブログ「世の中は不思議なことだらけ」「Windows Live 検証の館」