前回はWindows Live IDの取得方法を紹介しました。これでWindows Liveの各種サービスが利用できるようになります。今回からは、その中のWebメールサービス『Windows Live Hotmail』を見ていきます。まずは本サービスの概要について紹介しましょう。

「Windows Live Hotmail」のページ

Windows Live Homeからアクセスする場合は、画面上部の「メール」をクリックする

Windows Live Hotmailは、Internet ExplorerやFirefoxなどのWebブラウザ、携帯電話(※)から利用できる無料の電子メールサービスです。メッセージはマイクロソフトのサーバに保存されているため、インターネット接続環境とWebブラウザさえ使えれば、どのパソコンや携帯電話からでも同じメッセージを参照でき、メッセージの送受信を行なうことができます。また、お使いのISP(インターネット サービス プロバイダ)のメールや、「Gmail」「Yahoo!メール」といった他社製WebメールをWindows Live Hotmail上でまとめて受信することも可能です(「アカウントの追加」機能)。複数のパソコンを使い分けている方、外出するケースの多い方、複数の電子メールアカウントを一括管理したい方にとって、Windows Live HotmailのようなWebメールサービスは便利に利用できるでしょう。

携帯電話の画面。携帯電話からの場合は「http://mobile.live.com/」にアクセスする

メールは「新規作成」をクリックして作成する

インスタントメッセージングサービス「Windows Live Messenger」を利用していれば、コンタクトリストのユーザにアドレス帳から簡単にアクセスできる

Wave3(Windows Liveのバージョン)以降、Windows Live Hotmailのメールボックス容量は実質的に無制限となっています。心配なのはスパム対策ですが、こちらもWave3以降、迷惑メールフィルタの性能が強化されているので安心です。フィッシング詐欺メール防止対策などセキュリティ面でも強化が行なわれています。

迷惑メール対策機能の強度は、「オプション」メニュー→<その他のオプション>を選択し、「迷惑メールの処理と報告」で設定できる

次回は、Windows Live HotmailでISPなどの外部メールを受信する方法を紹介しましょう。

※一部機種では利用時にエラーが発生することもある。

アカウントの無効化にご注意を!

Windows Live Hotmailは、長期間使用していないとアカウントが無効化されます。無効化の条件は、「Windows Live Hotmailに271日以上サインインしなかった場合」、もしくは「Windows Live IDアカウントを作成後、10日間が経過後もサインインしなかった場合」です。アカウントが無効化されると、メッセージ/ フォルダ/ アドレス帳が削除され、新たにメッセージを受信することができません(差出人に返送される)。さらに、アカウント無効化状態が90日間続くと、アカウント名が完全に削除される場合も。また、Windows Live IDを365日間使用しなかった場合、同IDが完全に削除される場合があります(詳細はヘルプをご参照ください)。

著者プロフィール:さくしま たかえ

農家の嫁で3児の母。高齢者や視覚障害者を対象としたパソコンサポータ。福祉情報技術(e-AT)コーディネーター 2級。「Microsoft MVP Client Operating System Windows Desktop Experience」受賞。Webサイト「1から始めるお母さんのためのパソコン教室」、ブログ「世の中は不思議なことだらけ」「Windows Live 検証の館