タスクを管理するツールは数多くありますが、今回紹介するサービス「IssueBurner」は、メールベースのシンプルでクールなタスク管理ツールです。1人でToDoリストのように使うこともできますし、グループ機能を利用してプロジェクトのタスク管理ツールとしても使うことができます。
タスク(Issue)の作成はメールで
IssueBurnerでは、1つのタスクが「Issue」という単位で管理されます。この「Issue」はバグトラッキングシステムなどで使われる「チケット」と同等と考えて構いません。以降、わかりやすく説明するために「Issue」のことは「タスク」と表現することにします。
タスクの作成は常にメールで行います。その方法は実にシンプル。例えば、自分用のタスクを作成するには、「issue@issueburner.com」宛に次のようなメールを送信します。
To: issue@issueburner.com / From: あなたのメールアドレス / 件名: タスクのタイトル / 本文: タスクの詳しい説明
このメールを送信すると、送信元のメールアドレスに紐づいたアカウントにタスクが登録されます。
メール送信時点でIssueBurnerへのアカウント登録が済んでいない場合は、IssueBurnerからアカウント登録用のメールが返信されます。そのメールにサインアップ用のURLが記載されているので、そのURLをクリックしてユーザー名やパスワードを設定しましょう。
その後、画面右上のアカウント名が表示されているところにある「Home」をクリックすると、先ほど送信したタスクが登録されていることを確認できます。
他の人のタスクも「Cc:」で作成できる
何らかの作業を行っている際に、「このタスクは他の人へ」と作業を頼むことがよくあります。社内であれば専用のプロジェクト管理ツールがあるかもしれませんが、個人プロジェクトや外部の人を混じえたプロジェクトなどで、一時的なタスク管理用途として(手軽に)使えるものはなかなかありません。
そこでIssueBurnerでは、メールのTo:に相手のメールアドレス、Cc:欄に「issue@issueburner.com」を指定することで、「他人のタスク」を登録できるようになっています。
To: 相手のメールアドレス / Cc: issue@issueburner.com / From: あなたのメールアドレス / 件名: お願いしたいタスクのタイトル / 本文: お願いしたいタスクの詳しい説明
このメールを送信すると、あなたと相手のアカウントにタスクが自動的に登録され、二人だけの簡易なタスク管理ができるようになります。相手が IssueBurnerのアカウントを持っていない場合は、相手のメールアドレス宛にサインアップ用のメールが届くので、先ほどと同様の手順でアカウント登録をしてもらうことになります。
グループ専用のメールアドレスを作成してグループのタスク管理
冒頭でも述べたように、IssueBurnerではグループのタスクを管理することもできます。
グループを作成するには、管理画面の「Groups」からグループ管理画面に移動し、「Create Group」をクリック。グループ用のメールアドレスを作成するフォームが開くので、「グループ名.組織名@issueburner.com」の形式で自由にメールアドレスを決めます。
例えばグループ名「sample」で組織名を「mycom」とすると、グループのメールアドレスは「sample.mycom@issueburner.com」となります。
メールアドレスが決定したら、次にグループにメンバーを追加します。追加する方法は簡単で、「Add More People」のメニューからメールアドレスを入力するだけです。
あとは、個人のタスクを作成した方法と同様に、グループのメールアドレスを「To:」欄に記載してメールを送信します。すると、そのグループにタスクが作成され、メンバー全員の管理画面に表示されるようになります。
メールに返信でタスクにコメントできる
IssueBurnerに登録されたタスクには、掲示板のようにコメントをつけていくことができます。コメント作成はIssueBurnerの管理画面上からでもできますし、タスクが更新される際に送信されてくる通知メールに返信することでも可能です。
メールでコメントする場合は、通知メールにある「##### Reply above this line to comment on this issue #####」と記載された行の上にコメントを書いてメールを送信します。
筆者も、やらなければならないことを思いついた時、メールで自分宛にメモを送ることがしばしばあります。そんな時にこのIssueBurnerを使うと、メールを送ると同時にタスクを登録できるので一石二鳥。仲間内のグループを作成しておけば、メールでディスカッションをする際にも管理しやすくなるでしょう。
タスクのステータスは「Open」「Later」「Close」の3種類とシンプルなので、細かいフローを管理することはできませんが、ちょっとしたタスクを管理する用途には向いています。現在はベータ版ということですべて無料で利用できますが、正式版ではフリーミアムモデルで提供される予定となっています。
著者紹介
F.Ko-Ji
ブログやネットサービスを運営するブロガー兼Webエンジニア。大手IT系企業、ベンチャー系Web開発企業を経てフリーに。『F.Ko-Jiの「一秒後は未来」』というブログや、「Meity」「DailyFeed」「梅酒.in」といったサービスを運営しています。