今回紹介するUploadingit.comは、無料で容量10GBまで利用できるファイルストレージサービスです。Dropboxのように友人に紹介すると1人につき256MB容量を増やせるしくみも用意されていて、最大20人=5GBまで追加可能です。
無料で容量10GB+5GB、1ファイルあたり200MBまでアップロード可能
Uploadingitには無料プランと有料プランが用意されており、無料プランの特徴は以下の通りです。
- 利用可能なストレージ容量は10GBまで
ただし友人に紹介すれば15GBまで拡張可能 - 1ファイルあたりの最大ファイルサイズは200MBまで
- 1日あたりの利用可能な帯域は10GBまで
- 30日間アクセスがないとアップロードしたファイルは自動的に削除される
- ファイルマネージャーに広告が表示される
- 画像以外のファイルを直接ダウンロードできない(ダウンロード用画面が表示される)
有料プランに変更すると、これらの制限が緩和されます。
ファイルをアップロードしてURLを共有
他のファイルストレージ系のサービスと同様に、Uploadingitもファイルをアップロードすれば、ファイルごとに他人からは推測しにくいファイル共有用のURLが付与されます。
ファイル共有用のURLはファイルごとのサブメニューから取得します。
サブメニューは、ファイルマネージャーで目的のファイルにマウスカーソルをあわせて右クリックするか、またはその行の右端に表示される「▼」マークをクリックして開きます。
サブメニューの中に「Links」という項目があるので、それをクリックすればURLを取得できます。
また、フォルダを作成することもできるので、フォルダ内にアップロードしたりフォルダごと共有したりすることもできて便利です。
アップロードしたファイルにパスワードをかける
Uploadingitではファイルやフォルダにパスワードをかけられます。ファイルにパスワードを設定するには、ファイルのサブメニューを表示し、その中にある「Properties」をクリックします。
Propertiesをクリックするとファイルの詳細情報が表示されます。その中に「Password」という欄があるので、ここに好きなパスワードを入力して「Save」をクリックします。
この状態でファイルの共有用リンクにブラウザからアクセスすると、ファイルの代わりに「You gotta unlock me!」と表示されたパスワード入力画面が表示されるようになります。
この画面でパスワードを正しく入力して「Unlock」をクリックすれば、ファイルにアクセスできます。なお、パスワードをかけるとファイルの所有者かどうかに関わらずパスワードの入力が求められるようになります。
無料の専用アプリも使える
AppsのページにはWindows、Mac、iPhoneで使えるアプリも用意されていて、無料でダウンロードできます。
※ 本記事を執筆時点では、iPad用のアプリはダウンロードできませんでした。
アカウント設定でより安全に
その他の機能として、セキュリティを重視したオプションも用意されています。画面右上のアカウント名をクリックして表示されるメニューに「Account Settings」があります。
ここではいくつかのセキュリティに関するオプションを選択できます。
- 2つ以上の場所からのログインを禁止する
- ブラウザにログインを記憶させない
- 30分操作しなかったら自動ログアウト
その他、メールオプションの中に「誰かが自分のアカウントにログインしようとして失敗したらメールで通知する」というオプションもあります。
このようにUploadingit.comは安全面にも配慮しており、かつ、比較的使いやすいインタフェースを備えていますので、ファイルストレージサービスの選択肢の1つとして覚えておくとよさそうです。
著者紹介
F.Ko-Ji
ブログやネットサービスを運営するブロガー兼Webエンジニア。大手IT系企業、ベンチャー系Web開発企業を経てフリーに。『F.Ko-Jiの「一秒後は未来」』というブログや、「Meity」「DailyFeed」「梅酒.in」といったサービスを運営しています。