ソフトバンクグループ最大規模の法人向けイベント「SoftBank World 2017」が、7月21日、22日の2日間にわたりザ・プリンス パークタワー東京にて開催された。
「情報革命が導く、新たな世界。」をテーマとして掲げた今回のイベントの初日には、LINEの”兄弟会社”であるワークスモバイルジャパンにてプロダクトマーケティング執行役員、プロダクトセールスサポート統括を務める萩原 雅裕氏が登壇。LINEのビジネス版である「LINE WORKS」の特長や、生産性が上がる理由について、導入企業の事例やデモンストレーションを交えて紹介した。
働き方改革が必要な背景は本当に人口減なのか?
この先、日本社会は総人口および生産年齢人口が減少していくことから、企業にとって人材の確保は課題になっている。そのため国を挙げて働き方改革の取り組みに注目が集まっているが、働き方改革が求められる背景について萩原氏は次のように持論を述べた。
「皆の職場を鑑みたとき、働き方改革が求められている理由として、本当に労働者人口の減少があると実感できるだろうか? 少なくとも自分にはない。むしろ、もっと現場に身近なところで働き方改革が必要となっているのではないだろうか。それは、顧客や市場の変化だ。いまの顧客は賢く、下手をすれば売る側よりも何でも知っている。そして時間に非常にシビアだ。
もはや顧客が求めているのは、スピードや品質ばかりではなく、いかに自分たちのニーズに速やかに応えてくれるか、なのだ。そういう現実を皆が感じているからこそ、働き方改革に取り組まねばならないと実感しているのではないか。顧客のニーズにいかに応えるかという課題を解決しないかぎり、現場の苦労は絶えないと言える」
「LINE WORKS」導入で会議時間半分! メール数も4分の3に!
ここで萩原氏は、同社が提供するメッセンジャーアプリ「LINE WORKS」の導入効果を紹介した。
「LINE WORKS」は、コンシューマー向けに普及しているLINEをビジネス向けとし、グループウェアの主機能に位置づけたコミュニケーションツールである。同氏によると、「LINE WORKS」導入企業では、会議に費やされる時間が導入前の40~50%減に、メールの数も25%も削減しているという。
「既に日本の主要な企業の数々で採用されている。現場が苦労し続けている企業と、現場が成功を収めている企業の明暗を分けるほどのインパクトがLINE WORKSにはあると自負している」(萩原氏)