居酒屋チェーン「塚田農場」などを展開するエー・ピーカンパニーが、「塚田農場」のアルバイトスタッフ対象の研修プログラムにVRを導入すると発表した。

「アルバイトの人数が出店とともに増えたが、きちんと質の高いサービスを提供できるようにという狙い」――こう語るのは同社取締役副社長の大久保伸隆氏。アルバイトは今4,600人超。店舗において、接客など客に一番近い場所にいるため、「アルバイトのサービス、質が客の満足に直結している。だからアルバイトの教育に力を入れた結果、VRに結び付いた」(大久保氏)という。

エー・ピーカンパニー取締役副社長の大久保伸隆氏

6次産業のビジネスモデル

同社は、地鶏や鮮魚、ホルモンなどの食材をテーマにした複数の店舗ブランドを全国で約200店舗経営。加えて、店舗で提供されている食材の生産や加工、流通までも行っている。

例えば「塚田農場」の地鶏なら、問屋など中間業者が介在しないので、貴重な地鶏を、安定的に供給できるだけでなく、客単価を下げて提供できる。これを実現するために、「生産者と、作ったものは全部買う契約をすることで、生産に集中できる環境を整えている」(大久保氏)など、独自の体制を敷いている。

客に対しては、高品質でありながら低価格な商品とサービスを提供すると同時に「食材の背景となる産地の『食文化の体験』も提供する」をあるべき姿として掲げているのは、6次産業のビジネスモデルならではだ。だからこそ、店舗にいると見えない「生産者側」の様子を知り、食材の価値を伝える研修が大事なのだという。