本連載では日本ヒューレット・パッカード(HPE)のさまざまな社員の「こぼれ話」を綴ります。→過去の「マシンルームとブランケット」の回はこちらを参照。

今年もネットワークの祭典「Interop Tokyo」の季節が近づいてきました。HPEはコントリビュータとして例年「ShowNet」という会場内にネットワークを構築するプロジェクトに参加しています。

Interop Tokyo/Shownetは産学の垣根を超えた国内最大規模のネットワークのイベントで、今年で30回目の開催を迎えます。NOC(Network Operation Center)と呼ばれるトップエンジニアチーム主導のもと、各コントリビュータが協力してネットワークを構築します。

私は入社翌年の2021年からコントリビュータとして参加し、今年で3回目です。今回は、はじめは右も左もわからなかった私が、ShowNetを通して成長した約3年間を振り返ってみました。

今年のShowNetをより楽しむための前情報として、または来年以降ShowNetの構築に参加してみたい方の参考になれば幸いです!

ShowNet 2021“Face the Future”

コロナ禍による影響で2020年はオンラインのみでの開催となったShowNet。しかし2021年には、2年ぶりの幕張メッセでの現地開催が一部復活し、オンラインとのハイブリッドで開催されました。

NOCメンバーが各コントリビュータにヒヤリングを行う、準備期間のミーティングなどは完全オンラインになりました。提供するテクノロジーや機器のジャンルごとに分科会があり、コントリビュータはまず、どの分科会に参加するかを検討します。

HPEは例年、DC(データセンター)分科会にラックマウントサーバーを提供しています。会期前に機器を搬入して現地で構築をするHotStageに向けて、各コントリビュータが連携します。

ShowNetは各分野の最先端テクノロジーの相互接続を検証する場として、チャレンジングなネットワークトポロジーがみどころです。HPEはこの年からAzure Stack HCIのコントリビュートをはじめ、ShowNetネットワークの基盤を担っています。

このころの私は右も左もわからず、お手伝いしたことといえば最終日の撤収作業。久しぶりに人が多く集まる会場に感動しました。

  • マシンルームとブランケット 第23回

    撤収作業の様子

ShowNet 2022“Over the Premise”

2022年のShowNetのテーマは“Over the Premise”=「前提を超えろ」でした。コロナ禍や社会情勢によって急激に変化している、私たちの生活環境の「前提」。

デジタル技術が社会に果たす役割も大きく変わってきています。そこで「ネットワークにこれまで求められてきたさまざまな前提を超え、さらに先を見据えるためにさまざまなチャレンジ」に各分科会が取り組みました。

HPEは幕張メッセにサーバーを構築したほか、大島本社にある検証施設「ソリューションセンター」とのAzureを介した相互接続に挑戦しました。

コンテナソリューションHPE Ezmeral Runtime Enterpriseや、Smart NICのPensando、SD-WAN(Software Defined-Wide Area Network)を実現するAruba EdgeConnectも“前提を超える”尖った技術としてコントリビュート。

Interop Tokyoではセミナーでお話する機会があり、ShowNetで実際に動いているものの紹介や、デモを行いました。セミナーの詳細はこちら。

ShowNet 2023 ”Refine the Technologies”

そして今年はついに、現地での開催が完全に復活します。Interop Tokyo/ShowNet 2023は、6/14-6/16に幕張メッセ現地で開催されます(一部コンテンツは会期後オンライン配信)。

HPEはDC/クラウド分科会にAzure Stack HCIをコントリビュート予定です。各分科会の今年のみどころはこちら。今年のShowNetでは私もAzure Stack HCIの構築を勉強し、技術面でも携わっています。

HPEではInterop Tokyoの会場内にブースを設置し、製品の展示やデモを行います。私はHPEとMicrosoftのブースにて、ShowNetのコントリビューション製品を紹介するシアターセッションに登壇します。“I know it works because I saw it at Interop.” を体験する3日間。ぜひご自身の目でお確かめください、ご来場お待ちしております!

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