普段何気なく使っている「挨拶」という言葉。実は仏教の言葉だというのを知っていましたか?

もとは「一挨一拶」という、禅宗の僧侶が互いの修行の成果を試すための問答のことで、 「挨」には「迫る」、「拶」には「切り込む」という意味があるそうです。

問いを投げかけ、相手の答えから修行の成果を読み取るわけですから、問う側も相手の反応を引き出す問いを投げかけなければなりませんし、答える側も修行の成果を体現しなければならない、お互いに気の抜けない心のやりとりです。

同じように、われわれの日常的なコミュニケーションにおいても、どのような言葉を投げかけるかによって、相手の反応は変わってきます。

何か頼みたいことがある時に、「○○ぐらいどうしてやっておいてくれないの!?」と言えば相手はムッとします。

「忙しいところ悪いんだけど、○○をやっておいてもらえるかな」と言えば、怒りのこもった言葉が返ってくることはないのではないでしょうか。

おだやかな言葉を投げかければ、おだやかな反応が返ってきやすくなります。逆に、とげのある言葉を投げかければ、とげのある反応が返ってきやすくなるでしょう。

相手の心を思い遣る声の掛け方、言葉の選び方が、コミュニケーション良い方向に持っていってくれるはずです。

■こむぎこをこねたもの、とは?

■著者紹介

Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。「こむぎこをこねたもの その2」「こむぎこをこねたもの その3」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。

「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。