こねたものたちは変わらず自然の中で旅を続けていますが、
外に出るのも嫌になるくらい寒い日が増えてきましたね。
そんなとき、あなたはどのように過ごしていますか?

「鶏寒上樹 鴨寒下水
(とりさむくしてきにのぼり かもさむくしてみずにくだる)」
という言葉があります。

「鶏は寒くなると木の枝に登ってじっとしているが、
鴨は寒くなると水に入って泳ぎ回る。
鶏と鴨で寒さへの対応が異なるように、
同じ状況でも人それぞれに適した考え方や行動の仕方があるものだ」
といった意味に解釈されます。

得意なことや苦手なこと、今までの経験や知識、体質など、
様々な要素を組み合わせると、人それぞれ大きな違いが出てきます。
ゆえに同じ問題を前にしても、
対処の仕方に違いが出てくるのは自然なことなのです。

悩みについても同じで、
誰がどのような状況を悩みや苦しみと感じるかは異なります。

誰かが悩んでいるとき、
「そのくらいのことで悩んでいるなんて…」
「自分がしてきた苦労に比べれば、そんな些細なこと…」と
思ってしまいがちですが、
自分にとっては何でもないようなことでも、
その人には重大な問題として感じられているのかもしれません。

自分と他人とで、悩みや苦しみの大きさは比較できないもの。
様々な問題に直面してきた経験があるからこそ、
人にやさしくありたいものですね。

■こむぎこをこねたもの、とは?

■著者紹介

Jecy
イラストレーター。LINE Creators Marketにてオリジナルキャラクター「こむぎこをこねたもの」のLINEスタンプを発売し、人気を博す。「こむぎこをこねたもの その2」「こむぎこをこねたもの その3」もリリース。そのほか、メルヘン・ファンタジーから科学・哲学まで様々な題材を描き、個人サイトにて発表中。

「週刊こむぎ」は毎週水曜更新予定です。