「Googleトーク」を活用しよう
インスタントメッセンジャー(IM)にはいくつか種類があるが、選ぶ際の基準はもちろん機能も大切だが、誰が使っているかがもっとも重要である。『Google Apps』を使っている企業なら、社員の誰もがメールアカウントで利用できる『Googleトーク』を導入するのが一番だろう(図1)。
今回は、Googleトークで連絡を取る相手に自分の現在の状況や忙しさを教えたり、音声通話やビデオ通話をGoogleトークで実現する方法を紹介していこう。
ステータスを変更する
メールよりもリアルタイムなやり取りができるインスタントメッセンジャーだが、他の作業が忙しいときにメッセージが届くのは困りものだ。「Googleトーク」では、そのような状況を防ぐために「ステータス」というログイン状態を表示している(図2)。Googleトークのデスクトップアプリケーションでステータスを変更する場合、自分の名前の下側にある<▼>をクリックする(図3)。
プルダウンメニューが表示されるので、<取り込み中>を選択しよう(図4)。すると、名前の左側にあるアイコンが赤く変化し、下側には「取り込み中」と表示される(図5)。これで、他のユーザーから見たときに「取り込み中」アイコンが表示されるようになり、自分の状態を相手に教えることができる(図6)。また、席を離れてPCをしばらく操作しなかった場合などには、ステータスが自動的に「アイドル状態」に変化する(図7)。
カスタムメッセージを表示
デフォルトでは、ログイン状態のステータスは「オンライン」「アイドル状態」「取り込み中」「ログアウト」の4種類である。だが、Googleトークでコミュニケーションしている相手に、もっと詳しい自分の状況を教えたい場合には、ステータスの箇所に表示されるメッセージを変更できる。
Googleトークのウィンドウにおいて、自分のステータスを示すメッセージをクリックしよう(図8)。すると、テキストボックスが現れ、入力状態になる(図9)。メッセージを入力して<Enter>キーを押せば、変更が完了する(図10)。一度追加したメッセージは、次からはプルダウンメニューより選択できる(図11)。なお、プルダウンメニューの一番下にある<カスタムメッセージを削除>を選択すると、追加したすべてのメッセージが削除される(図12)。
Googleトークで音声・ビデオ通話
Googleトークでは、いわゆるチャットと呼ばれるインスタントメッセージだけでなく、音声通話とビデオ通話も可能である。まず、Googleトークのデスクトップアプリケーションを利用している場合、音声通話をするのは簡単だ。Googleトークの連絡先リストにおいて、ユーザー名の右側にある受話器マークの<発信>ボタンをクリックしよう(図13)。
チャットをする際と同様に新たなウィンドウが現れ、呼び出しが行われる(図14)。相手のPCでは図15のような通知されていて、<応答>ボタンをクリックすれば通話が開始する。
さて、Googleトークの連絡先リストでは、受話器マークが表示されないユーザーがいる(図16)。Webブラウザにおいて「Gmail」のページでチャットしている場合などがそれに当たる。GmailのページからGoogleトークを使っている場合、デフォルトでは音声通話を利用することができない。しかし、プラグインをインストールすることにより、音声通話に加えビデオ通話まで利用できるようになる。
Gmailのページの左側にある「チャット」の箇所で<オプション>をクリックし、表示されるメニューで<ボイス&ビデオを追加>を選択しよう(図17)。次に表示されるページでシステム要件が合っていることを確認し、<ボイス&ビデオチャットをインストール>ボタンをクリックする(図18)。ファイルがダウンロードされるので、それを実行してインストールする。
インストール完了後、図19のようなダイアログが表示されたら<すぐにブラウザを再起動する>ボタンをクリックして、ブラウザを再起動しよう。再び、Gmailのページを開くと、「チャット」の箇所で自分のステータスのアイコンがビデオカメラのマークに変化している(図20)。
ビデオ通話を行うためには、まず相手のユーザー名をクリックして、チャットのウィンドウを開く(図21)。次に、<ビデオ&その他>をクリックし、ポップアップメニューから<ビデオチャットを開始>を選択しよう(図22)。すると呼び出しが行われ、相手が応答するとビデオ通話が始まる(図23)。なお、ビデオ通話は双方の環境が整っている場合のみ可能となる(図24)。
著者プロフィール・小山文彦
株式会社ゴーガ代表取締役。ウェブ技術とデータ分析を切り口に、多様な企業向けサービスを展開。クラウドとガジェットを生かしたGoogle Appsの潜在的な可能性に注目し、SaaSプラットフォームの最右翼と期待する。Google Apps Authorized Resellerとして、啓蒙活動と関連ソフトウェア開発に力を入れている。