Google先生の道案内は超スパルタコースです

今回は以前紹介した「tilt」「ascii art」に続いて、Google先生の道案内のちょっとした例を紹介しよう。ずいぶん以前に話題になっていたので、ご存じの読者も多いかもしれない。

Googleマップは地図だけではなく、ルート・乗換案内として利用することもできる。ここで出発地を日本国内、目的地を海外にするとあり得ないルート(というか移動手段)が表示されるというものだ。たとえば、東京 秋葉原のゲーマーズ前からロサンゼルスまでの検索結果。

移動手段はカヤック、所要時間は約35日間

なんと太平洋をカヤックで横断するルートとなっている。飛行機でもなければフェリーでもなく、ヨットでチャレンジでもなければ、カヤックである。人力である。所要時間は約35日間であるらしいが、筆者はとても辿り着けそうにない。

なぜかGoogle先生は、ずーっとこうなのだ。

一方で、目的地を台湾にすると東シナ海をジェットスキーで横断することに。なぜ? なぜカヤックじゃなくジェットスキー? ちょっと進化してるじゃないかと思いつつ、やっぱり飛行機は使わないらしい。途中の伊良湖~鳥羽間は伊勢湾フェリーに乗船するのに。

移動手段がジェットスキーに!!

答えと思われるものを筆者が想像するに、これは「徒歩での」ルート検索だからではないだろうか。カヤックやジェットスキーは徒歩とは違うが、それでも自動車やバスよりは徒歩に近い(?)だろうということではないかと思うわけであるが、しかしながら筆者としては「こんなの絶対おかしいよ」と思わずにはいられないのだ。

リンクをクリックすると、そこは日記ブログであった

さて本題である。検索キーワードを入力し、結果に表示されたページに行ってみたら個人の日記ブログだった、という経験はないだろうか。しかも、検索した話題はその投稿の数行のみで、あとは日常の報告など、探しているのとは関係ない内容。結果、探していた情報は得られなかったというのも、これまたよくある話である。

そこで今回紹介するのは「intitle:」と「allintitle:」。Webブラウザのウインドウ上部やタブに表示されるWebページのページタイトルに絞って検索する方法である。

たとえば「2011□就職率」と検索してみると以下のように表示される(以下入力されたスペースを□で表す)。

「2011□就職率」の結果画面

このような検索では「2011年に発表された、2010年の就職率」が掲載されているWebページもけっこうな数が含まれてしまう。

そこで「intitle:2011□就職率」と検索してみよう。するとページタイトルに「2011」を含むページのみに絞られる。通常、ページタイトルは、その内容の中心となる内容が記載されていると考えられるので、探している内容がよりメインとして書かれているページが表示されると期待できるわけだ。

また「allintitle:2011□就職率」とすれば、入力したすべてのキーワードをページタイトルに含むページが検索される。

「allintitle:2011□就職率

まとめ

まとめとして、ちょっと似ている「intitle:A□B」と「allintitle:A□B」の違いについて触れておこう。

「intitle:A□B」のようにintitle:で複数のキーワードを入力した場合には、intitle:直後のキーワードはページタイトルから検索、以降のキーワードはページ全体からの検索となる(この例では「A」がページタイトルからの検索であり、「B」はページ全体からの検索になる)。

これに対して「allintitle:A□B」は、「A」「B」両方についてページタイトルからの検索になる。