Gmailの検索を便利にする検索演算子を、今回も紹介していきたいと思います。今回紹介する検索演算子の1つは、日付や期間を指定してメールの検索をするものです。
例えば「1年前くらいに送られてきたあの内容に関するメールを探したい」ということが時々ありますが、そんな時に通常の方法で検索しても、全期間のメールが検索の対象となってしまうため、目的のメールを探すのに苦労します。
そこで活用したいのが、日付を指定して検索する検索演算子です。そのうちの1つは、指定した日時より前、あるいは後に送られたメールだけを対象にするもので、それぞれ「before:」「after:」、あるいは「older:」「newer:」といった検索演算子を使います。
具体的な記述方法は、2015年4月1日より前に送られたメールを探したいなら「before:2017/04/01」、それより後に送られたメールを探したいなら「after:2017/04/01」と記述します。もちろん2つの検索演算子を組み合わせることも可能で、「before:2017/03/31 after:2016/04/01」と記述すれば、2016年4月1日から2017年3月31日までの期間に絞り、メールを探すことができます。
日付によるもう1つの検索演算子が「older_than:」と「newer_than:」の2つです。こちらは指定の方法が少々変わっており、日、月、年を指定して、それより古い、あるいは新しいメールに絞って検索するというものです。
具体的な記述例を挙げますと、検索対象を2日前以降のメールに絞るなら「newer_than:2d」、1年以上前のメールに絞るなら「older_than:1y」といった具合です。検索演算子の後に、指定する日・月・年数と、日であれば「d」月であれば「m」、年であれば「y」を記述して検索する仕組みであることから「before:」「after:」などと比べ少々分かりにくいのですが、慣れてしまえば入力する文字数が少ない分、こちらの方が手軽に使えるようになるでしょう。
そして最後に紹介するのは、指定したキーワードで確実に検索ための修飾に用いる検索演算子です。以前にも指定のキーワードを除外する「-」や、複数のキーワードのうちいずれかを含む「OR」などの検索演算子の使い方に関して説明しましたが、これ以外にもいくつかの検索演算子を活用することで、指定したキーワードの検索精度を高めることができるのです。
そうした中には「-」「OR」と同様に、Google検索サービスを使っている人なら比較的よく使っているであろう検索演算子もあります。例えば、指定したキーワードを囲んで完全一致する内容だけを検索する「""」や「+」などはGmailでも利用可能で、「"今日は晴れのよい天気"」と記述して検索すれば、「今日は晴れのよい天気」と完全一致したメールのみが検索できます。
一方で、Gmailで利用できる検索演算子の1つとして挙げられるのが「()」と「{}」です。これは複数のキーワードをグループ化するもので、他の検索演算子と組み合わせて複数の条件を指定するのにとても便利です。ちなみに()は囲んだキーワードをすべて含むメールを検索するのに対し、{}は囲んだキーワードのうちいずれか1つが含まれるメールを検索する(「OR」と同じ)という違いがあります。
具体例として、メールのタイトルに「こんにちは」あるいは「ご無沙汰しております」が含まれているメールを検索する場合を挙げますと、「subject:こんにちは OR subject:ご無沙汰しております」と記述しても検索はできるのですが、{}を使えば「subject:{こんにちは ご無沙汰しております}」と、よりシンプルに記述できる訳です。
主要な検索演算子を一通り説明したところで、次回は検索演算子を活用した便利なテクニックを紹介したいと思います。