子ども用アカウントを管理する

子ども用のアカウントを作成したら、「アカウントの管理」画面から設定を変更します。子ども用アカウントを選択して、「保護者による制限のセットアップ」をクリックしてください。するとユーザーの選択画面になるので、子ども用アカウントを選択して保護者による制限の設定画面に移動します。

標準状態では、「保護者による制限」が「無効」になっているので、これを「有効」に変更します。「活動記録レポート」は子どものインターネット利用状況を確認するために必要となるので、これも「有効」にしておきます。

保護者による制限のセットアップ画面。まずは「保護者による制限」と「活動記録レポート」を「有効」にします

制限できる項目はいくつかありますが、まずは「Windowsの設定」の下にある「Windows Vista Webフィルタ」を選択しましょう。ここで設定するのは、子どもがどんなWebサイトにアクセスできるか、というものです。一番上にある設定は「一部のWebサイトまたはコンテンツを禁止する」に設定しましょう。

「Windows Vista Webフィルタ」でWebサイトの閲覧が制限できます

下にある「Webコンテンツを自動的に禁止します」は、子どもが見られるWebサイトを設定できるフィルタリングに当たる機能です。フィルタリングレベルは、高・中・なし・カスタムの4種類から選択できます。

「高」の場合、子どもが見ても大丈夫とされているサイト以外は表示できなくなります。「中」は成人向けや犯罪に絡むような情報などを掲載したサイトが表示できなくなります。「なし」はフィルタリングを設定しません。

子どもがまだ小さいうちは、「高」に設定してもいいかもしれませんが、たとえば、Yahoo!やGoogleといった検索サイトも利用できなくなり、かなりのサイトが閲覧できなくなってしまいます。

フィルタリングを設定してWebサイトにアクセスしたところ。「管理者に許可をもらう」のリンクをクリックするとUACが立ち上がります

親のアカウントのパスワードを入力するとこのサイトにアクセスできるようになります。このパスワード入力の際は、子どもにパスワードが知られないようにする必要があります

子どもにも安心して使わせられる検索サイトは?

そうした中で検索ポータルのgooが運営する「キッズgoo」は子ども向けのコンテンツを集めており、こちらはアクセスができます。ここでは検索も行える上、検索結果は子どもが閲覧しても大丈夫なように配慮されています。

「キッズgoo」の表示結果。冒頭にあるFlashを使ったコンテンツは表示されていません

とはいえ、検索結果から別のサイトにアクセスしようとすると、多くのサイトでアクセスがブロックされます。キッズgooでは、検索結果のサイトをgoo内のページの一部として表示することで、フィルタリングを回避するようにしています。goo側できちんと内容をチェックしているため大きな問題は起きないはずなので、ある程度は安心できるでしょう。この回避方法の導入に伴い、キッズgooの機能である「ひらがな変換」も利用できるようになっており、サイト内に使われている漢字をひらがなに変換してくれます。

「光合成」の検索結果

さらに外部サイトを表示したところ

ただし、一部のサイトは別サイトとして表示しようとするため、フィルタリングでブロックされることがあります。また、goo内のページとして表示されている場合でも、画像は表示されないことが多いようです。

そうした場合は、親が見て大丈夫なようならパスワードを子どもに知られないように入力してあげて、サイトを閲覧できるようにしましょう。

(次回につづく)