夏休みも佳境! ということで夏休みの工作をしてみようってなお話です。太陽系と銀河系の模型を作ってみます。ただ、工作といっても、エクセルやワードでできますので、画面で見る分にはすぐです。気軽に試してみてください。
地域によっていろいろですが、小中高生は8月のお盆すぎくらいまでは夏休みですね。ふだんはやれないことを色々試すよいチャンスですな。なかでもPCは、ちょいといじるだけで色々なことがやれるおもしろい道具です。今回は、これを使って、太陽系と銀河系の模型を作ってみましょう。
太陽系の模型づくり
太陽系には、1つの恒星と8つの惑星、非常に多くの衛星と彗星や小惑星などがあります。それぞれ、太陽や惑星からどれくらい大きいのか、どれくらい遠くにあるのかといったことはちょっとさがすと数表がでてきます。これをエクセルにいれて、グラフにすると模型が簡単につくれます。ちょっとやってみましょう。
まず、太陽系の天体の大きさですが、名古屋市科学館の「天体データノート」を使ってみましょう。大きさと太陽からの距離をひろってみると、こんな感じ(コピペしただけです)地球だけ、距離がなく、太陽が地球からの距離になっていたので、それを採用し、太陽からの距離は0にしました。
天体名 | 地球 | 金星 | 火星 | 水星 | 太陽 | 木星 | 土星 | 天王星 | 海王星 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大きさ | 12756 | 12104 | 6792 | 4879 | 1392000 | 142984 | 125360 | 51118 | 49528 |
太陽からの距離 | 14959 | 10820 | 22790 | 5790 | 0 | 77830 | 142940 | 287500 | 454400 |
順番 | 3 | 2 | 4 | 1 | 0 | 5 | 6 | 7 | 8 |
この表をエクセルにそのままコピーしまして、挿入→グラフで「バブル」を選びます。そうすると図のようなものがパっとでてきます。
このままだと、距離がバブルサイズ、縦軸が大きさになっていて意図と違うので、
グラフツールメニューの「データの選択」で編集をして、系列名を「天体名」、系列Xを「順番」、系列Yを「距離」、バブルサイズを「大きさ」になるように選択するとこんな感じになります。
なお、バブルは、大きさが「面積」で対応するようになっていて、実際より差がすくなく見えてしまっています。データ系列の書式設定で「幅」で対応するように変更すると、太陽以外が小さすぎるので、
太陽をのけるとこんな感じです。
あとは、色を変えるとか、縦軸の距離をやめるとかいろいろ工夫をしてみてください。
銀河系の模型作り
銀河系については、見てきたような絵がありますが、実はデータとしてはなかなか難しかったりします。丸善から出版され、まあ科学屋さんの座右のデータブックである理科年表から銀河系のデータを拾ってみましょう
- 銀河系円盤部の有効直径:10万光年
- 球状星団系の有効直径:15万光年
- 銀河系円盤部の厚さ:中核部1.5万光年、太陽系近傍0.2万光年
- 太陽位置:銀河系の中心から2.8万光年
理科年表には、銀河系中核部の大きさが書いてないのですが、便宜的に厚さと同じとします。ワードの図形は実はサイズを指定できます。図形の「そのほかのレイアウトオプション」で10万光年を10cmとしますと、
横にしますと、こんな感じです。いかがでしょうか。ちょっと数字をグラフにするだけで、結構な模型ができてしまうのでございます。
他にも、ネットには、あちこちに数字は落ちていますので、大胆に遊んでみてはいかがでしょうか。