今回は、データ集計の基本として、SUM、AVERAGE、COUNTといった関数を使ってデータを集計・分析する方法を取り上げる。基本的な関数の使い方を通じて、初心者がExcelの関数に慣れることを目的とする。これらの関数は使っている人も多いだろうが、あらためて活用方法を確認してもらえれば幸いだ。
数式および関数の基本と使用方法
Microsoft Excelでは、セルに入力するデータの先頭に「=」を入力すると、以降の入力は数式として評価される(これは「式」と呼ばれることもある)。
数式では関数と呼ばれるものを書くことができる。関数は特定の計算や操作を簡単に行うためにあらかじめ定義されたもので、関数を組み合わせることで複雑な計算やデータ処理を簡潔に書ける。次のスクリーンショットは、関数を書くイメージを示したものだ。
「関数」の部分にSUMやAVERAGEといった関数名を入れる。それに続く括弧の中は関数に渡す引数だ。引数は1つのときもあるし、2つ以上のときもある。2つ以上のときはカンマで区切って入力する。「=関数(引数1, 引数2, 引数3)」といった感じになる。
数式の例を見ていく。次のスクリーンショットは果物の売上シートだ。